ポータルの扉を叩けばー交差する時間ー

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しょんぼり、今の私にピッタリの言葉だろう。





って言っても、どうすればいいのやら…。



でも、このままじゃ帰れない。





なんとか、ちゃんと壱馬くんと話し合わなきゃ。





私は決心して、壱馬くんを探しに立ち上がった。









壱馬くんを探すこと約15分。




「いない…、なんで…。」




前にいた工場ほど広くないはずなのに、見つからない。




しかも、壱馬くん知らない？といるメンバーに聞い

ても揃いも揃って、知らないや、ごまかしたり。




きっと壱馬くんから口止めされてるんだろう。



まったく…、ひどい話だ。





「あーあ…、なんなのもう…。」



と、私は石もないのに地面を軽く蹴って、何個目か

分からないガレージで、置いてあるタイヤに腰掛ける。






それにしても、奥まで進めばこんなにもガレージが

あったとは…。




ビルの表向きは、廃れた印刷会社でも奥には

ROWDY SHOUGUNがいるなんて、誰も思わないだ

ろうな。





あっ、廃れたなんて言っちゃダメか。



きっとその印刷会社は壱馬くんたちの、協力者なん

だもんね。






そんなことをぼーっと考えていたら、何人かの子供

が寄って来た。






男の子「おねーちゃん、前もいたよね？でも急にい

なくなっちゃったよね？」



女の子「私、覚えてるー！」





「覚えてる？嬉しいなぁ！お姉ちゃん、ちょーっと

用事ができちゃってね、だから途中からいなかった

んだよ。」




流星祭の日、確かに子供たちもその場にいた。






だけど、機転を利かせた力矢くんが子供たちをすぐ

に、奥の部屋に移動させていたのは覚えている。




だから、子供たちは私が誘拐されたなんて話しも、

私が異次元から来たって話しも、知らないと思う。







そんな話し、ただ子供を不安にさせるだけだ。







男の子「へぇ〜。ねぇねぇ！お姉ちゃんってLUPUS

の恋人なの？」



「へっ？！」




私は突然のませた質問に、素っ頓狂な声を出してし

まう。




女の子「恋人に決まってるよねー？だって私、見た

もん。LUPUSとハグしてるの！」





この子達…、私の世界だと小学校低学年くらいなの

か、恋人やハグなんて言葉をこの年代が知ってると

は思いもしなかった。






「それはっ…恥ずかしいから忘れて…。泣」





二人とも、素直にいいよ！と答えてくれる。

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