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「はぁ〜…。」


私はテーブルにうなだれながら、

アメ車を見つめる。




あの後、壱馬くんは私の前に現れることなく、夜が

明けた。




せっかく久しぶりに会えたのに、私はこのアメ車の

中で一人寂しく、うずくまって寝ることになると

は…。






慎「久しぶりに会えたのに一緒にいれないなんて…

って顔してる。」


「ぅわぁ!!」




音もなく隣に座っていた慎くんの存在に、飛び上がる。




「もう〜!ビックリした〜!てか声に出して言わな

いでよ!」



慎「図星かい。笑」




「図星ですけどなにか…。」




ふてくされる私を見て、クスクス笑う慎くん。





「ねぇ、そういえば子供たちはどうなったの?」





昨日は気になっていたことを、全部聞けずに終わっ

てしまったので聞いてみると、






慎「前にいた場所はもう警察にバレたから、あの奥

に一緒に住んでるよ。前より手狭になっちゃったけ

どね。」





そう指差す先には、同じような空間があるのが分かる。





「そっか…、でもみんな無事なら良かった。あと、

マッドなんとかって人たちはどうなったの?」





慎「あぁ…、Aを誘拐したくせに自ら通報して、

警察に俺らを追うよう仕向けたんだ。結局裏では、

あいつらと警察、政府も繋がってるらしいしね。」





「そうだったんだ…。」





慎「そんなことより、壱馬さんはさ、あんな感じだ

から言葉足らずな所あるけどきっと、一番にAに

信じてほしかったんだと思うよ。」





「うん…、わかってる…。でも、やっぱり嘉将くん

のことが疑いきれなくて…。」






私は、脱いだ嘉将くんのミリタリーの上着を軽く握
る。






慎「ここではあいつらに関して、あんまり良い噂聞

かないんだよね。だから余計にだと思う。」





テーブルを見つめて言う慎くんの目は、嘘はついて

いない。




「悪い噂…か…。」




慎「ま、Aの話しを聞いた感じだと、確かに混乱

するよね。わからなくもないよ、その気持ち。」




「まこつ〜!泣」



そう言って冗談で抱きつこうとすれば、



慎「ちょ、翔平さんみたいなのやめて。笑」



と、かわされた。







慎「とにかく、早いとこ壱馬さんと仲直りしてよ

ね。こっちに被害が来るんだから。」




「はい…。」





その言葉を最後に、慎くんは出かけて行った。

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設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , battleoftokyo   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時

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