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車内でつけられた手首の

ブレスレットを見つめながら、



「脅すことで、なんでもかんでも

手に入れて、そんなに嬉しい?」




涼「…Aにはどう見える?」




私は顔を上げて、涼太くんの顔を見る。




「脅すことでしか、人を振り向かせられないなん

て…寂しい人だなって思う。」




意外にも、彼は一瞬目を丸くして何も言ってこない。



すると、運転席のメンディーくんが咳払いをして、



メ「SherRock、そろそろ始まる。」




涼「あ…、あぁ。行こう。」





事実を言ったまでだ。





彼が今、言ったことで傷つこうが、関係ない。



だってもっとたくさんの人を傷つけてきたんだから。




涼太くん…じゃなくて、SherRockが。







車を降りて、二人について先ほどの建物に入る。




いたるところに、嘉将くんたちを連れて行った特殊

部隊のような人たちが銃を片手に、立っている。




なんなの…ここは…。






その時、前を歩いてきた涼太くんが急に立ち止ま

り、私はキョロキョロしていたので止まったことに

気づかず、彼の背中に軽くぶつかる。



「わっ!なに…、」




涼「お久しぶりです。お元気でしたか?」




涼太くんはそのまま誰かと会話し始めたので、少し

だけ前を覗き込めば、



「っ!!」




そこには中年の男性と、サラさんがいた。





男「やぁ〜、元気だったかい?その節は世話になっ

たね。」




中年の男性と、涼太くんは握手をしている。




だけどサラさんと涼太くんは、お互い知らん顔だ。





涼「いえ、こちらこそ良くして頂いてるので。今日

は傍聴しにいらしたんですか?」




男「あぁ、彼等の力になれればと思ってね…ん?そ

の子は?」




突然、私の顔を覗き込んで来た中年の男性に、私は

ビクッとなる。




涼「僕の新しいパートナーです。」



私の肩を抱き寄せる、涼太くん。



「ちょっ!ちが…、」




メンディーくんがタイミング悪く、大げさな咳払い

をして私の否定の声はかき消される。




だけど、その時サラさんが鼻で笑うのを私は見逃さ

なかった。





男「そーかそーか!やっと君にも!大切にするんだ

よ。」




じゃ失礼するよ、とその中年の男性とサラさんは立

ち去る際、





サラ「このビッチ。」





去り際にまたも私の耳元で、サラさんは言いすて

て、相変わらずの高いヒールを響かせて去ってい

く。

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設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , battleoftokyo   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時

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