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「〜っもう!私ジュース買ってくる!」
いてもたってもいられなくなった私は、
ジュースを買い足すために席を立てば、
壱馬くんが俺も行くと言い出したので、またからか
われるのを恐れて、大丈夫!と一人で壱馬くんの家
を飛び出した。
まったく…。
みんなの前でも気持ちをまっすぐ言われるほど、恥
ずかしいものはないんだから。
あっちの壱馬くんもそうなのかな…?
って、そうだよ!!
異世界の壱馬くんの安否確認の件!!!
そのことに気づいて、壱馬くんのマンションから出
てすぐの所で、私は立ち止まる。
…いやこここで立ち止まっても、通行の邪魔なだけだ。
と、私はスーパーまでの道のりをまた歩き出して、
空を見上げれば、季節は冬へ向かっているためか夕
焼けの空は高い。
そういえば…確か、空は向こうも一緒だった。
だから何かヒントはないかと見上げてみたけれど、
あるわけないかー…。
二度あることは三度あるって言うけど、異次元に移
動できたの一度だけだしなぁ…。
また改めて、壱馬くんにも相談してみようと気持ち
を切り替えた時、
「ぅわっ!」
足先に地面が引っかかり、つまづく体制に。
最悪…これは膝小僧やるな…と思いかけ、近づくコ
ンクリートが目に入った時だった。
また顔の前で、パンッと手を叩かれたような気がし
て目を瞑れば、視界は真っ白で落ちていく感覚。
え?!もしかしてー?!!
って言いたいのに、声にならない。
そしてやってきた、ガクンと来る眠気のような気怠
さに襲われた。
「ん…。」
自分が横たわっているんだと気づき、しばしばする
目をゆっくり開けば、そこは天井がそんなに高くな
い部屋だった。
でも、確実に壱馬くんの部屋ではない。
ガバッと起き上がれば、自分が黒い革のソファに横
になっていたことに気づく。
そして周りには近未来なパソコンのようなものがい
くつもあり、部屋の片隅にはなぜかサンドバッグ
が。
私はその場で頭を抱え、落ち着け〜と念仏を唱え
る。
うん、たぶんこれはまた異次元移動したよね。
前回よりも冷静にそう判断ができた。
…までは良かったけど、知らない部屋に嫌な予感し
かしない。
誰かがここまで運んでくれたのは間違いなさそうだ
けど、それが悪なのか善なのか予想もつかなかっ
た。
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時