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その時、ドーンと地響きが

遠くの方で足元から聞こえた。




涼「はぁ…。思いのほか早いお迎えになってしまっ

たようだね…。」




「どういうこと?」



また良からぬ奴でも来るの?



するとメンディー君が部屋に飛び込んできて、奴ら

だ!と叫ぶ。





涼「君はアイツらに、ずいぶんと好かれているんだ

ね。」



「えっ…、」



その瞬間みんなが、壱馬くんが来てくれたんだとす

ぐに分かった。





でも涼太くんに腕を引かれて、足早にその部屋を出

る。





だけどこの前怪我した足が、ジンジンと痛くてほと

んど引きずられるような形で連れて行かれた。






部屋を出てからも無機質な雰囲気は変わらず、長い

廊下を歩いて、エレベーターに乗って上昇する。





その間、私と涼太くん二人だけで言葉を発すること

はない。




エレベーターの中で、腕を掴まれたまま私は聞く。




「どうしてこんなことするの?」




涼「どうして?んー…、人の物が好きだからか

な。」






階数を示すデジタルな表示画面を、見つめながら答

える涼太くん。






「…嘘。自分の居場所を探してるんでしょ?必要と

される場所を。」





涼「…ふっ。LUPUSが君を離さない訳が、分かった

気がするよ。」



涼太くんは微笑む。






だけど今のはさっきまでの冷たい笑みではなく、少

しだけ暖かさを感じる微笑みだった。






その時、エレベーターのドアが開く。









壱「よう。久しぶりだな。」



「壱馬くん?!」

涼「っ!!」




ドアが開くと、そこには壱馬くんが仁王立ちして立

っていた。






壱「A、伏せろ!!」



「えっ?!」




壱馬くんの一声で、私は涼太くんに腕を掴まれたま

まだったけど、とりあえず勢いよくしゃがんだ。





すると、壱馬くんの後ろから翔平くんと陣くんが怒

号をあげて飛び出してきて、涼太くんに飛びかかっ

た。




その瞬間、涼太くんの手が私の腕から離れたので私

は機転をきかせて、壱馬くんの胸へ飛び込む。







翔平「誰が猿じゃぁ!!」


陣「俺らのことバカにしやがって!!」


涼「痛っ!おいやめろ!」





壱「A!こっちだ!!」



壱馬くんの胸に飛び込んだのも束の間。



すぐに壱馬に手を繋がれて、私たちは走り出した。

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設定タグ:川村壱馬 , 吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまいすいません( ; ; )そんな本だなんて!笑 叫びそうになるくらい楽しんで頂けて良かったです!笑 これからも飽きずに見に来て頂けると嬉しいです(^^) (2019年7月25日 12時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - マジで最高です!本出しません?wwホンマに最後かずまがバカ何何って言った瞬間もう叫びそうになりましたww次のやつも今から見ますww (2019年7月19日 0時) (レス) id: b30d817996 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 金平糖さん» コメントありがとうございます!そんな感動だなんて、とんでもないです( ; ; )でも楽しんで頂けて良かったです!二章も更新中なのでぜひよろしければ、見てやってください( ; ; ) (2019年7月9日 10時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 素敵すぎてタダで見てしまうことに罪悪感を覚えました、、、読んでいて楽しさと感動で時間の流れが早く感じてしまうほどです。ありがとうございました! (2019年7月8日 1時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あゆ太さん» コメントありがとうございます!そうなんです、MVを参考にさせて頂きました!感無量だなんて、とんでもないです( ; ; )続編は今、模索中なのでもし作ることがありましたら、ぜひ見に来てやってください( ; ; ) (2019年7月7日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年6月27日 22時

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