ポータルの扉を叩けば

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「わぁ…。」


金色のキラキラとしたそれは、空から

降ってきて地面につくとフッと消える。




私のいた世界で言えば、花火みたいな。




「すごいすごい！すっごい綺麗！！」




私も他のメンバーと同じく興奮が抑えきれなくなっ

て、横にいる壱馬くんの顔を見ると、既に彼は私を

見ていた。





壱「A。心配かけようが、なんだろうが余計なこ

ととは思っとらん。」





「えっ…、」




私は壱馬くんの顔を見て、固まる。




今…大阪弁になった…？





私を優しく見ている顔は壱馬くんなのに、なんだか

違う人に見える。





「壱馬くん今っ…、」


翔平「A！！降りて来て、下からも一緒に見よう

ぜ！」


慎「はーやーくー！」


北「待って、先に俺が一緒に見るって約束して

た！」





消防車の下からは、私を呼んでくれるみんなが。




「ちょっ、ちょっと待ってー！今行くから！」




でもっ…、私まだ壱馬くんに話が…、



壱「早く降りないと、降ってくるの終わっちまう

ぞ。」



壱馬くんは、笑顔で行ってこいと背中を押す。






長い時間、星は降ってこないと聞き、仕方なく私は

まだ少し痛む足を庇いながら降りる。





降りている時にも、壱馬くんは上から私がちゃんと

降りれるか見届けてくれた。






「ごめんっ、お待たせ！」


北「じゃ、A行こ！捕まって。」



翔平「ちょちょちょ！北人さん、俺らが最初です

よ！」



北「いっつもA借りてるの翔平たちばっかりじゃ

ん。今日くらい…、」




とモメだしたので私は、あることを思い付きポケッ

トから携帯を取り出す。



実はこの光景を写真に収めようと思って持ってきた

んだけど、もうこの際目に焼き付ければいいや。




そして私はランペの100degreesを最大音量にして流す。




「ほらっ！これ聞きながら喧嘩しないで見よ？！」



その間も星はキラキラと降り続ける。






北「…Aが言うなら…。」


翔平「わかったよ…。」




それからしばらく、曲を聞きながら上を見上げてい

ると、どこかリズムに乗っている翔平くんは急に踊

りだす。




「えっ…嘘…。」





それに続いて、私の世界ではパフォーマーのみんな

も曲に合わせて踊りだしたので、私は開いた口が塞

がらない。





キラキラと星降る中、笑顔で踊り続けるみんなはま

るでランページだった。

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