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「いっ、いじめてないし!」



慎「壱馬さん、Aが俺のこと

困らせてきます。」



「ちょっと!困らせてないでしょ!」


と、慎くんを小突いた。





壱「で?戻る方法見つかったのかよ?」



壱馬くんは腕を組み、威圧的に聞いてくる。





「いや…それが…、なにも…。」


壱「はぁ〜。」





大げさなため息をつかれて、私はまた落ち込む。






「ごめん…。やっぱり私、ここにいない方がいいよ

ね…。なんとか自分で探すよ!」






みんながこの世界で、何をしているのはまだ分から

ないけど、私がいることでみんなの足を引っ張って

いるなら、今すぐにでもここを出なくては。





そして私は立ち上がって二人の横を通り過ぎようと

したら、壱馬くんに腕を掴まれた。




壱「そういう意味じゃねーよ。」




「でも…、みんなに迷惑かけてる…。」





壱「そうじゃなくて!お前が…早く自分の世界に戻

りたいんじゃないかって…。

こんな所より、お前がいた世界の方が良い所なんだ

ろ?だから…早く帰してやりたいのにその方法が見

つからねぇから…だからっ…、」






慎「要は、なんだかんだ言ってAのこと一番考え

てくれてるんだよ、壱馬さんは。」





少し、しどろもどろになる壱馬くんのフォローに入

る慎くん。




壱「おい慎っ!」


慎「え?事実じゃないですか。笑」



「じゃぁ…、ここにいてもいいの?帰れるまで。」





壱「…好きなだけいろよ…。この世界にいる限り、

ここがお前の家になんだから。」




その言葉で、涙が溢れる。




通常だったら考えられないようなことが起きて、信

じられないような場所にいきなり来てしまって、肩

身も狭くて、溜まっていたものが栓を開けたように

涙と共に溢れて出てしまった。




私は、ここにいていいんだ…。





慎「壱馬さん、泣かさないでくださいよ〜。笑」



壱「は?!俺かよ?!ちょっ…、どうすりゃいいん

だよ…。」




あんなにクールで威圧的だった壱馬くんが、オロオ

ロしている姿を見たら、なんだか面白くて私は結

局、笑い泣きしてしまった。

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設定タグ:川村壱馬 , 吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまいすいません( ; ; )そんな本だなんて!笑 叫びそうになるくらい楽しんで頂けて良かったです!笑 これからも飽きずに見に来て頂けると嬉しいです(^^) (2019年7月25日 12時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - マジで最高です!本出しません?wwホンマに最後かずまがバカ何何って言った瞬間もう叫びそうになりましたww次のやつも今から見ますww (2019年7月19日 0時) (レス) id: b30d817996 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 金平糖さん» コメントありがとうございます!そんな感動だなんて、とんでもないです( ; ; )でも楽しんで頂けて良かったです!二章も更新中なのでぜひよろしければ、見てやってください( ; ; ) (2019年7月9日 10時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 素敵すぎてタダで見てしまうことに罪悪感を覚えました、、、読んでいて楽しさと感動で時間の流れが早く感じてしまうほどです。ありがとうございました! (2019年7月8日 1時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あゆ太さん» コメントありがとうございます!そうなんです、MVを参考にさせて頂きました!感無量だなんて、とんでもないです( ; ; )続編は今、模索中なのでもし作ることがありましたら、ぜひ見に来てやってください( ; ; ) (2019年7月7日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年6月27日 22時

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