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「ちょっと…

謝りたいことがあって…。」



光輝「謝りたいこと?」



「今日のお昼休みに、みんなに確認もせずに茉莉花ち

ゃんを連れて来ちゃって…、ごめんなさい!」



眼鏡がずり落ちそうになる勢いで頭を下げると、頭上

から光輝くんの優しい声が私の体を起こさせた。



光輝「もしかしてそんな事で、わざわざここまで?」



小さくコクッと頷けば、後ろにいた竜と尊人さんが少

し笑いながら、



竜「それが原因で、光輝が今日元気無かったって

よ。」



尊人「それに、ど〜っしても謝りたいっていうから

さ。」



すると光輝くんはボールを一度だけ地面に打ち付け

て、ゴールの方を向いた。



光輝「確かに…、白鳥さんが来てビックリはして

たかも。」



やっぱり…そうだったんだよね…。



それを聞いて、私の心はズシンと重くなる。



光輝「白鳥さん、前にファンの人達の中にいたことが

あったから、ちょっと警戒したっていうか…。今の屋

上に来る前にいた場所も、ファンの人達が押し寄せて

いられなくちゃったし…。また同じような事になって

ほしくないなってのは思ってたんだ。」




光輝くんがそこまで思っていた事なのに、私としたこ

とが…。


自分の不甲斐なさに、下唇を噛んで俯いた。



光輝「でも、Aちゃんのせいだとは思ってもない

し、Aちゃんを責める気も無いよ。」



「えっ…、」



光輝「きっと人の良いAちゃんだから、断りきれ

なかったんだろなぁ〜って。でしょ?」



ニコッと微笑んで私を見た光輝くんに続いて、竜もフ

ッと笑って口を揃えた。



竜「やっぱ光輝もそう思うよな。」


「べっ、別にそういうわけじゃっ…!」



みんなして、まだ出会って間もないのになんで私のす

る事が分かるの?!汗



光輝「まっ、何かあったらAちゃんに補償しても

らうってことで手を打とうかな。」


光輝くんは片指でボールをクルクル回しながら、ニコ

ニコして言う。



「その時は、なんでもします!!」



尊人「おいおい、そんなこと言っちゃっていいのか

ー?笑

意外と光輝、ドSかもしんねーぞ!」



「え…?!汗」



間に受けた私に、竜が軽く肘打ち。


竜「そういう意味じゃねーよ、変な妄想すんな。」



「しっ、してないし!!私はただっ、」

尊人「はいはーい!そこまで!!」



尊人さんが間に入って、私たちの小競り合いを終わら

せると、光輝くんがボソッと何かを呟いた。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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