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二人して小さくため息をついていたら、

陸くんが呼んだ。



陸「ねぇ、二人とも行くよー!!」





そこからそう離れていなかった遊園地に着くと、家族連

れやカップル、友達同士で来ている人達で賑わっていた。



自分が記憶にある中では、こういった場所に友達はもち

ろん、家族で来た記憶も無いので少しの緊張と、ワクワ

クする気持ちが入れ混ざり、今までに感じた事がない気

分になる。



なんだろう…。

胸の奥深くがムズムズする。


こんなの、初めて…。




園内マップを広げながら歩いている陸くんにゾロゾロと

ついて行くと、彼はキラキラした目で振り返った。



陸「あれ、みんなで乗ろうよ!」



指差す先には、悲鳴が聞こえるジェットコースター。



え…、初っ端から…?!汗



光輝「初っ端から絶叫?」


苦笑いの光輝くんと同意見だとアピールするため、激し

く頷く私。



茉莉花「茉莉花、こわ〜い!」


その意見は私たちだけじゃなかったようで、茉莉花ちゃ

んは光輝くんの後ろに隠れるように移動した。



可愛らしいな…。

私もそんな風に怖がることができたらいいのに、と思う

がそんなキャラじゃないので到底無理だ。



光輝「乗るにしても、みんなが乗れるものからの方がいいん

じゃない?」



さすが光輝くん!

これぞ、みんなに人気の天童光輝くん!!



「わっ、私もそう思う!」



竜「なにお前、まさかビビってんの?」



竜はニヤッと笑って、的外れな事を言ってくる。



「ちがっ…!そうじゃなくて…、」

竜「へぇ〜、絶叫系ダメなんだ?」



すごい上から目線で目を細めて見てくるので、負けず嫌いが

発動してしまう。



「べっ、別に全然乗れますけど?!むしろ二回でも三回で

も!」



竜「へぇ〜?」



ジェットコースターなんて乗ったことないけど、空手やキッ

クボクシングをしてきた私だもん。



これくらいできるって所を、竜に分からせてやる!







…そう、そう思っていた5分前に戻りたいと思うことになる

んて…。泣






「ぅぎゃぁあぁあ〜!!!!」



ジェットコースターが地面に向かって行く音と同時に、今ま

で自分でも聞いたことがない声が喉から出てくる。



それに反して、隣では楽しそうに叫ぶ竜。


そして、それを繰り返すこと三回…。



フラフラする足取りで乗り場の出口から出ると、光輝くんと

茉莉花ちゃんが駆け寄って来た。

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設定タグ:princeoflegend , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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