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ー翌日ー


登校してすぐ、私の目の前の席に

軽やかに座って振り向く白鳥さんを見て、昨日の事は

現実だったんだと、改めて感じる。



茉莉花「おはよ〜、Aちゃん!」


「お…おはようございます。」



いつのまにか名前呼びになっている…。



茉莉花「もぉ〜!友達なんだから敬語は無しだよ〜?

あっ、あと茉莉花の事も名前で呼んでねっ?」



約束だよっ?と、念を押されて私は小さく頷くしかで

きずにいたら、担任の先生が今日のドアから顔だけ覗

かせて、


担任「A〜。悪いけど、ちょっと手伝ってもらえ

るか?」


「えっ?あっ、はい。今行きます。」


茉莉花「いってらっしゃ〜い。」


少し残念そうに見えた彼女を置いて先生の後をついて

行くと、どうやら午後の授業で使う教材運びの手伝い

だった。




担任「悪いな、来てそうそう頼み事して。」


「いえ。大丈夫です。」


担任「Aはいつも嫌な顔せず引き受けてくれるか

ら、助かるよ。」



先生は苦笑いでそう言って、私に教材の入った大きめ

のダンボールを手渡した。



そりゃそうだろう…。

あのクラスはファーストクラス。


頼みやすい人が限られているのは、私も重々承知だ。




その後、その箱を持っていそいそと教室に戻る途中、

足元が見えづらいからか、前へつまずきそうになった

が、なんとか体制を持ち直し中身をぶちまける事なく

済んだ。



あっぶなかったぁ〜!

危うく大変なことになってしまうところだった!!



「ふぅ〜。」


と、一息吐いて気を取り直して一歩進んだ時、背後か

ら私を呼ぶ声が。




光輝「Aちゃん!」


顔だけ振り向くと、光輝くんがこちらに走り寄って来

た。



「こっ、光輝くん?!」



昨日のお昼休みでの一件から少し気まずかったが、い

つも通り声をかけてくれて嬉しくなる。



光輝「それ、どうしたの?」


不思議そうに私の抱える箱を指差した光輝くんに、苦

笑いで答える。




「午後の授業で使う物を、教室に運ぶのを手伝ってる

ところで…。」



光輝「そうなんだ。」



するとヒョイッと私の手からその箱を取り上げる光輝

くんに、私は慌てる。



「えっ?!ちょっ、大丈夫だよ!汗」



光輝「けっこう重いじゃん。クラスまで持って行く

よ。」



そして光輝くんはスタスタと先に歩いて行ってしまっ

た。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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