検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:30,527 hit

57 ページ7

ドキドキ



人を待ってこんなにドキドキ

するのはいつぶりだろう。





陸さんから背中を押してもらってから、

会社の外で壱馬さんを待つ。



仕事もこのためにダッシュで終わらせた。





陸さんいわく、壱馬さんは打ち合わせで会社には来

ているらしい。




頭の中で言うことをシュミレーションしていた時、

ついに彼は現れた。





「壱馬さんっ!」



壱「えっ?!Aさんなんでここに?」



壱馬さんは変装用のマスクを取りながら驚いている。




「ちょっと…話せませんか?」







私たちは会社から近いあの川沿いをゆっくりと歩く。


もう春は終わり、風は初夏へと向かう香りだ。




「この前のお返事なんですが…。」




私は立ち止まり、壱馬さんの顔を見る。




壱馬さんは川の方へ近寄り、柵に両腕を乗せ小さく、はいと言った。




「遅くなってしまってごめんなさい。

やりたかった部署に異動して、これから挑戦したい

こともまだまだたくさんあります。



それに壱馬さんにはこんな私じゃなくて、もっと綺

麗な人が相応しいと思うんです。」






壱馬さんはでもっ…と言いかけたが私はそれを遮るように、







「でもっ…この気持ちに蓋はできない。誰かに釣り

合わないって言われても、私も…壱馬さんが好きです。」






壱「え…ホンマに…?」





「ホンマです!」



ガバッ



その瞬間、壱馬さんに抱きしめられた。




壱「良かった…ホンマ良かった…。

真面目なAさんのことだから、振られるとおもったわ…。」






「お待たせしちゃってすいません…。」





私は行き場のない両手をそっと壱馬さんの背中に触れた。




「年上だし、アラサーだし、真面目で面白みのない

女だけどいいんですか?」



私は抱きしめられたまま壱馬さんに問いかける。





壱「いい。全部ひっくるめて好きだから。」






「ふふ。私は贅沢者です。」





少しでも歯車が狂えば、君に出逢うこともなかった。




出逢いなくして人生はじまらない。


これからは君なくして人生はじまらない。






FIn.

おまけ→←56



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みそじ(プロフ) - まにおんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてとても嬉しいです!!まだファンになったばかりでランペのみんなの人間性とか話し方とか分からないところもあって不安でしたが楽しんで頂けて良かったです!亀更新ですがまた遊びに来てください!! (2019年5月2日 14時) (レス) id: 9f1f71656c (このIDを非表示/違反報告)
まにおん - 圧巻作品です!きゅんきゅんしながら読ませていただきました!話の内容もストーリーが読みやすい展開で壱馬くんの食い気味なところめちゃめちゃ良かったです!まこっちゃんや陣さんのキャラの使い方もすごいなって思いました! (2019年5月2日 6時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みそじ | 作成日時:2019年4月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。