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えーっと…この状況どこかで
見た覚えがある…。
壱馬さんと北人さんに挟まれて
駅までの道を歩きながら私はふと思った。
「あ!!」
壱「うぉっ!どうしたんすか?笑」
北「びっくりしたー!忘れ物とか?」
「あ…すいません、何でもないです…。」
そうだ、思い出した。2人が出演したドラマでヒロイ
ンを挟んで手を繋ぎながら歩いてたシーンだ!!
まさかドラマのシーンが現実に起こるなんて…。
壱「てか…なんで北人も?」
北「俺も2人と帰りたかったから。」
ピリピリピリ
いつも仲が良い2人にちょっとピリピリした空気を感じる。
「さっ、3人で帰るのもいいですね!」
私は慌てて2人の顔を交互に見ながら言う。
メンバーの皆さんは少しでも人気の少ない道で帰る。
だから今も人気の少ない道を歩いているため、
この沈黙が気まずい。
私はいてもたってもいられず、自分の鞄から救世主
を取り出した。
「じゃーん!これ食べます?」
壱「でた。笑」
北「え、渋。笑」
そう、救世主というのは以前、
壱馬さんにもあげた例の、のど飴。
「ちょっと壱馬さん、でたとかなんですか!笑
北人さん、この飴喉にすごい良いんですからね?」
なんだかんだ言っても2人は飴を食べてくれた。
北「Aさん、おばあちゃんすか。笑」
壱「俺も前に同じようなこと言った。笑」
さっきまでのピリピリムードとは打って変わって、
2人にはふっといつもの優しい笑みがでた。
「やっと笑った…。」
壱北人 「「え?」」
「2人ともさっきからなんかいつもと違って怖い顔し
てたから…。
でも、やっと笑ったから良かった!」
2人がいつものような雰囲気に戻り、
安心して私も笑顔で言う。
「おじいちゃんの飴のおかげだ!
あ、この辺でもう大丈夫です!2人とも、わざわざ
ありがとうございました。」
壱「そうっすか…。気をつけて帰ってください。」
北「気をつけて…。」
私はブンブンと大きく手を振りながら歩き出した。
ーーー
〜壱馬〜
こっちを見ながらブンブンと大きく手を振りながら
歩き出すAさんに俺らは小さく手を振りながら、
壱「ホンマなんであんな鈍感なんやろ。笑」
北「確かに。笑
さっきの笑顔も反則だよ。」
壱「ホンマそれな。」
君は罪な女。
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みそじ(プロフ) - まにおんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてとても嬉しいです!!まだファンになったばかりでランペのみんなの人間性とか話し方とか分からないところもあって不安でしたが楽しんで頂けて良かったです!亀更新ですがまた遊びに来てください!! (2019年5月2日 14時) (レス) id: 9f1f71656c (このIDを非表示/違反報告)
まにおん - 圧巻作品です!きゅんきゅんしながら読ませていただきました!話の内容もストーリーが読みやすい展開で壱馬くんの食い気味なところめちゃめちゃ良かったです!まこっちゃんや陣さんのキャラの使い方もすごいなって思いました! (2019年5月2日 6時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそじ | 作成日時:2019年4月27日 17時