一期一会

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〜壱馬〜



企画の打ち合わせで早めに着いた俺と陸さんは、会

議室で談笑していた。





その時、とんでもないことをやらかしてしまったい

う顔でAさんが扉をあけて入ってきた。




入ってくるなり、今から謝罪会見でも始まるんじゃ

ないかって思うことを言い出したもんだから、俺は

吹き出した。






でも2人の話してる内容を横で聞いていて、なんだか

モヤモヤしてきた。





みんなが知らないAさんの真面目なところとか、

俺が最初に知った。




だけど、今は俺の知らないAさんの話しで陸さん

と笑い合ってる。



てか飯行ったんだ。



陸さんはともかく、陣さんは昨日会ったのに何も言

ってこなかったし。







でもなんで俺がモヤモヤする必要があるんだ？






それからこのモヤモヤが黒く渦巻いているような感

覚が取れず、Aさんにそっけない返事をしてしまった。






そんな子供みたいな自分にも嫌気がさしてい頃、タ

イミング良く翔平が来たので気を紛らわすために絡

みに行った。









壱「翔平〜、豆板醤のやつやって。」


翔「え？今っすか？！まだ来たばっかなんですけどぉ〜…。」


壱「あ？」



翔「やりますやります！壱馬さんがそれで元気にな

るなら翔平なんでもやります！」

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