Last Love (ページ42)

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ボフンっとベットに寝っ転がる。

携帯の着信履歴を見れば、北人くんの名前が一件。

あれから仕事が終わっても、折り返しの電話をかけ

る勇気がなく、今に至る。

北人くんは私のことを友達と思ってても、他の女の

子と連絡取り合うのはきっと、あの彼女さんが知っ

たら悲しむと思う。

そんなこと、したくない。

それに、自分中でもまだ整理がついていないから…

「はぁ…」

携帯を枕元に置いた瞬間、ピコンッとラインの通知

音が鳴った。

壱馬これめっちゃウケね?笑

と、思わず吹き出すような画像が送られて来た。

「ふふ。なにこれ。笑」

Aなにこれ!思わず吹き出した。笑

するとすぐに壱馬くんから電話がかかってきて、予

想外で危なく携帯を落としそうになる。

「もっ、もしもし？」

壱「見た？画像。笑おもろいやろ？笑」

「見たし、1人で吹き出した。笑

外じゃなくて良かったよ！」

壱馬くんも笑いの余韻に浸ってるのか、電話越しで

笑ってる。

壱「あ、そうそう、遊園地の件だけど…」

と、壱馬くんは遊園地で合流してからの詳細を話し

てくれた。

「当日、晴れるといいね！」

壱「…A…北人のこと…」

と、言いかけた壱馬くんの言葉を私は遮るように、

「ねぇ！向こう行ったら、絶叫系も乗ろう！

でも、お化け屋敷は嫌だからね？あとはそうだな～…」

壱馬くんの、その先の話しを聞きたくなかったんだ。

きっと、あんまり良いことじゃないのは分かってるから。

壱「んじゃ、お化け屋敷も入ろーっと。」

「ちょっ！それは困る！凛に聞けば分かるけど、も

うトラウマレベルなんだから…」

それから限られた時間で何乗るとか、何したいとか

アバウトに決めながら話した。

コンコン

妹「お姉ちゃーん、ご飯だって。」

「あははっ…あ！うん、今行く！」

私は電話を耳から少し離して返事をした。

壱「お、ええなぁ母ちゃんの料理。」

「実家暮らしの特権だよね！」

壱「せやな。…じゃー、また当日な。」

「うん！楽しみにしてる！」

壱「デートだと思って来いよな。」

その言葉を最後に壱馬くんとの電話は終わった。

「デッ、デート…」

ガチャ

妹「お姉ちゃんご飯って言っ…どしたの？

めっちゃ顔赤いけど。」

デートなんて前振り、初めてだ。