Last Love (ページ24)

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北「A？」

「…あ！はい！！」

どうやら私は沈黙していたみたいで、慌てて返事をする。

北「大丈夫？笑」

「だだだ大丈夫！！」

北「全然大丈夫に聞こえないけど。笑

急だったし、予定あるなら断ってくれていい…」

「空いてます！！」

めちゃくちゃ食い気味で答えた自分の声の大きさ

に、ビックリだ。

北「ほんと？笑

じゃー…11時くらいに中目黒の近くにある〇〇って

公園に来れる？」

「たぶん…たどり着けるはず…。笑」

北「あ、そっかA方向音痴だもんね。笑

ま、分からなかったら俺に電話して。近くまで迎え

に行くから。」

その時、声の後ろで誰かが北人くんを呼ぶ声がした

ので、もう行かなきゃと足早に電話を切った。

どっ、どうしよう…。

北人くんに誘われた。

北人くんにまた会える。

いや、もう恋愛はしないと決めたんだった。

何を浮かれてるんだ自分。

それに彼は芸能人、私は一般人。

恋愛は彼らにはご法度なんだから。

好きになられても困らせるだけ。

きっと友達として、誘ってくれているんだ。

いやもしかしたら、暇つぶし相手なのかもしれない。

それでもいい。

彼の隣にいれるなら、それでもかまわない。

そして私は、ピンク色のふわふわした気持ちに静か

に蓋をした。