Last Love (ページ18)

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壱「何言ってん。

Aは出会う前は

ランペも知らんし、ファンでもなかった。

だからもう俺らの友達や！

凛は…ファンだったもんな…？」

そんな時系列の問題？って感じだけど、壱馬くんが

気を使ってくれてるのが分かる。

凛「だいじょーぶ！あたしはファンやめたくないか

ら！

そのかわり、ライブの時ファンサたくさんしてよねー？！」

壱「凛…ホンマ良い奴やな！」

北「見つける見つける！」

そして私たちはお店の前で別れることに。

壱「気をつけて帰ってな。」

北「今日は楽しかった。ありがとう。」

「こちらこそ、ライブの後なのに誘ってもらった上

にごちそうさまででした。」

私は深々と頭を下げ、頭を上げると同時に頭にゴツ

ンと何かが当たる。

「痛っ！」

私はとっさに頭を両手で押さえた。

北「引っかかった。笑」

それは北人くんの手の仕業だったらしく、ニヤニヤ

している。

「ちょっ！ひどい！」

私は北人くんの腕を軽く叩こうとしたら、かわされ

てしまい、

じゃーな！と2人は歩きだした。

保育園の先生に向いてるなんて前言撤回してやる。

北人くんには終始、一本線を引かれてた感じがあった。

でも今のやりとりで、少しは仲良くなれたのかなと

思い、安心する自分がいた。

ーーー

私たちは2人と別れて駅へ向かう。

「凛、今日はありがとう。」

凛「いーえっ！こちらこそ貴重な体験できたし、こ

らからもランペを応援するぞ～って思えたしね！」

「良かった。ライブはあんまり見れなかったけど、

なんかものすごい濃い一日だった…。」

今思い返せば、朝からトラブルもあり、ハプニング

もあり、いつもの一日とは大違い。

凛「確かに濃すぎたね。笑

てか壱馬くんって、Aのことお気に入りだったよね！」

「いやいや！いじりやすいとか、そういうのじゃな
い？」

壱馬くんのお気に入りっていうのは、きっともっと

可愛かったり、綺麗だったりな女の人を言うと思う。

凛「いやだって、けっこうAには気を使ってくれ

てたじゃん？」

凛は首を傾げながら言う。

「そっ、そうかなー？壱馬くんが優しいっていうだ

けだよきっと！」

きっとそう。

私よりもっと可愛くて綺麗な人とたくさん接してき

て女の人の扱いも慣れてるんだろう。

その時、じゃぁ北人くんも？と思うと胸が少しズキ

ッとした。