恋文の書き方２

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…とは言ったものの、さっきから

自室の部屋で携帯片手に、理沙ちゃんへの

文章を打っては消してを繰り返している。







「はぁあ〜、だめだ。」




ボフンッとベットに横向きになり、携帯を見つめる。






理沙ちゃんとの最後のメールのやり取りは、ランチ

して洋服を選んでもらったその日で止まっている。





その後、壱馬くんと一緒にいる時に鉢合わせ。






私の声にも反応せず、顔も一切見ずに去ってしまっ

た理沙ちゃんの背中は今でも脳裏に焼き付いている。




だから…このままではいけない。



せっかく友達になれたのに、このままじゃいけない

んだ。






そして私は決心をして、メールの送信ボタンを押した。




A話したいことがあるの。16時〇〇公園に来れる日に来てほしい。待ってます。




来てくれるかは分からない。


保証もない。




でも、理沙ちゃんなら来てくれるって信じてる。







ーーーーー



慎「今日も行くの？」



「うん、もしかしたら今日は来てくれるかもしれな

いし。」





私は玄関で靴を履いていると、フラッとやってきた

慎くん。






理沙ちゃんにメールを送って、もう三日目。


既読にはなったけど未だ来てくれることはなく、今

に至る。







でも、ただダラダラと待つわけではなく、一時間待

って来なかったらその日は終了。





私もみんなの夕飯の準備とかあるし、仕事を差し置

くわけにはいかないからね。





慎「俺も一緒に待つ。言い出しっぺだし…。」



「だいじょーぶ！それに慎くんがいたら、すぐファ

ンの人にバレて話しにならないから。笑」





ひど〜！なんて言ってるけど、気をつかってくれて

るのが分かる。





慎「でも壱馬さんも帰ってこないし…。」



「陣くんの所には連絡きてるって言ってたから、こ

のまま待と？」



ほらっ、弟しっかり！と、肩を軽く叩いていたら、





北「あれ？また出かけるの？」




一番このことを知られたくないNo. 1の北ちゃんが、

リビングからひょっこり出てきた。






「うん、最近夕方の方がスーパー安売りするから

さ！」




北「そうなの？俺も一緒行くよ〜。」




慎 A「「大丈夫です！！」」






北「え？なんで、まこっちゃんも？」






慎「♬〜」

慎くんはごまかしで口笛を吹きながら、


私は逃げるように、じゃ！行ってきます！と玄関を

出た。

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