恋文の書き方２

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「あ…昨日の手紙、ありがとう。

口で言ってくれて良かったのに。」



壱「あ〜…なんとなくな、手紙の方がええかなっ

て。」





「部屋に入ったら、床に落ちてたからビックリした

よ！」




壱「あれドアの下の隙間からシュッて、入れた。笑

隙間に入れる時、怪盗っぽくておもろかったで。」





まるで、いたずらが楽しかったと話す子供のよう

で、壱馬くんもこんな顔するんだぁ〜と知る。







店員「お待たせしました〜。」



そしてハンバーグのいい匂いに包まれて、私たちの

料理が到着する。






「いただきまーす！…うん！おいひぃ！！

やふぁらかくて、ジューヒィー！」





壱「ハハッ！いや食レポ下手すぎやろ。笑」




ハフハフしながら食べて感想を言う私に、吹き出す

壱馬くん。





自分で作るハンバーグとはまた違って、お肉をふん

だんに使っているからか、とってもジューシー。





壱「Aさんって、めっちゃ美味そうに食べるの

な。笑」




「それ褒め言葉？どーせハンバーグ頬張って、女の

子らしくないですよ〜。」






理沙ちゃんみたいな女の子だったら、きっとパスタ

とか頼んで、お上品に食べるんだろうなぁ。






壱「俺はこっちの方がええけどな。」



「えっ…？」




壱「…コーンあげる。」




自分の鉄板からコーンをすくって、私のお皿に返事

も待たずに乗せる。




「ちょっ！コーンも食べなきゃダメだよ！」


壱「やだ。笑」








ーーーーー



「あ〜、美味しかったぁ〜！」



私は自分のお腹をポンポンと叩く。



お店を出て、とりあえずシェアハウス方面へ歩く。





「そしてごちそうさまでした。」



ペコッと壱馬くんに頭を下げれば、




壱「この前のお礼やから。」




そう。この前のお礼、ただそれだけ。





「そんなお礼されるようなことしてないよ…。」






すると、前からラブラドールを連れているおじさん

が歩いてきた。





すれ違い様、手の匂いを嗅がせてあげればラブも立

ち止まって、クンクンと匂いを嗅いでくれる。





「可愛い〜！」




おじさん「ありがとう。」





優しそうなおじさんも、ニコニコと答えてくれた。

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