恋文の書き方２

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どのタイミングで手を離していいのか

分からず、結局シェアハウスの前まで

北ちゃんとそのまま手を繋ぎ帰ってきた。





オートロックの所まで来た時、後ろから聞き慣れた

声が、




翔平「私も一緒に入れてくださ〜い。」




「翔平くん！」

北「しょへ〜。」



振り返ると、翔平くんが立っていた。





翔平「お二人って…まさかの…？」


繋いだ私たちの手を、遠慮がちに指差して言われ

て、私は慌てて手を離した。





「ちがっ…、」

北「ま！だ！違うけどね。」





北ちゃん…。


まっすぐすぎて、私の心はズキズキと痛む。





翔平「スキャンダルですか。」



そしてニヤニヤする翔平くんは、オートロックを抜

けると、お先！と急に走り出して行ってしまった。







ーーーーー





それからいつも通りに夕飯を作り終えて、家にいる

メンバーを呼ぶ。



「ごはーん！！」




はーいと、ゾロゾロと席に着くけれどその中でもな

んだかソワソワしている、翔吾くんと昴秀くん。



残りのメンバーの壱馬くんと慎くん、陣くんはそん

な2人の様子に気づいていない。




そして遅れてやって来た、翔平くんは一人ニヤニヤ

していて、完全に何か企んでいるなと、私も警戒する。




私の隣に北ちゃんが座った瞬間、






昴「あのぉ〜…、北人さんとAさんって付き合う

んすか？」





ポカンとする私と、食べようとした手を止める北ち

ゃん。





でもそれは私たちだけじゃなくて、壱馬くんと慎く

んに陣くんも同じだった。






陣「何言うてんの、いきなり。笑」


慎「え、どういうこと？」




そして壱馬くんは何も言わずに、私と北ちゃんの顔

を交互に見る。




どうしよう…。





なんとも思われないのは分かっているのに、聞かれ

たくない。






翔吾「いやね、翔平がさっき二人が手を繋…」

「だぁー！！！」



私は立ち上がって、みんなの気をそらす。






慎「どしたのAさん。笑」






クスクス笑う慎くんは置いておいて、誤解を解く。






「翔平くんの勘違い！ねっ？！しょーへーいく

ん？！」






ニヤニヤする翔平くんに、それ以上何も言うじゃな

いよ、という気持ちを込めて目で圧力をかけていたら、




北「俺が一方的にアピールしてるだけだよ。」



椅子に座ったまま、ねっ？Aさん、と私を見上げ

てきた。

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