恋文の書き方２

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女の子「もしお時間大丈夫だったら、

少しカフェとか行きませんか？

この前のお礼も兼ねて…。」




「いやいや！ほんと気にしないでください！」




女の子「ちょっとだけでも…。」



上目遣いでそう言われてしまう。




買い物をする予定だったけど、特別時間に押されて

いるわけでもないし、せっかくここまで来て誘って

くれてるし…、





「じゃぁ…少しだけ…。」


女の子「良かった！ありがとうございます！！」






可愛いカフェがあるんでこっちです！と連れてこら

れたそのお店は、今時の若い子がこぞって来るよう

な所で、少しだけ身が引いてしまい、自分はもう若

くないんだなと実感する。






彼女はまるで絵になるように、アイスティーを飲

み、聞けば私より年下で、ちょうど壱馬くんと北ち

ゃんと同い年だった。




そして名前は、理沙ちゃん。


都内でアパレル店員として働いているそう。


細くて可愛くて、おまけに性格も良いときたら、神

様は不平等だと叫びたくなった。






理沙「Aさんは、どんなお仕事を…？」



「あー…えっと…社会人寮でご飯作ったり〜みたいな？」



理沙「えー！すごいですね！私、料理苦手だから羨

ましいです…。」




「そんな大した物作ってないよ！それにお嫁に行く

のが決まってからでも遅くないって。笑」





理沙「お嫁さんか〜…。もらってくれれば良いんで

すけどね…。」





「やっぱり…いる感じ？」


私は親指を立てて、ニヤニヤしながら聞く。






理沙「夢もあってすっごく忙しい彼で、最近あんま

り会えてなくて…。」



寂しそうに笑う理沙ちゃん。




私が男だったら、どんなに忙しくてもこんな可愛い

彼女に寂しい思いはさせないのに。





「そっかぁ…。夢があるのは良いことだけどね…。

パートナーとして辛い時もあるよね…。」




理沙「でも、この指輪が心の支えになってるんで

す！」





そう言って見せてくれた薬指には、キラリと光る指

輪が。




「わぁ〜！いいねぇ〜！…あれ？」









どっかで見たことのある指輪のような…。







似てる？いや、同じ？









あ…、壱馬くんだ。

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