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嘉「うわぁ〜！」
加納くんは目の前に広がる
苺のスイーツで埋め尽くされたショーケースを見て、
小さく声をあげる。
「加納くん苺が好きだって…、」
嘉「好きです！めっちゃ好きです！！」
それまでショーケースに釘付けだった加納くんは、バ
ッと勢いよく私の方をキラキラした目で見て、側から
見たらビックリするようなことを言うもんだから、目
を丸くしてしまう。
「えっと…、」
嘉「あっ…いやっ…、」
なんだか焦る私と、顔を真っ赤にしている加納くんを
ショーケースの向こう側のお姉さんにクスクス笑われ
てしまった。
そう、ここは苺をメインに使ったスイーツカフェ。
ケーキをはじめ、パフェやゼリー系なんかも展開して
いて、苺好きのお客さんが後を絶たないとネットに載
っていたのだ。
改めてお祝いするとはいえ、どうせなら加納くんの好
きな物を…、と思い調べたところ何かのインタビュー
で答えていた、無類のいちご好きだということ。
それをヒントに調べたら、複数あるうちのこのお店が
都内から少し行った街の住宅街の中にあるということ
で、ここに決めたのだ。
ここなら、繁華街より人目に付きにくい。
好きな物を食べて、少しでもゆっくりリラックスして
ほしい。
それが、自分なりに考えた私から加納くんへのお祝い
だ。
オープンテラス席に近い席に案内された私たちは、そ
れぞれ苺をふんだんに使ったケーキとパフェを注文し
た。
嘉「すごく良い所ですね。」
くるりと周りを軽く見渡した加納くんは、ニコニコし
ながら私の方を見る。
「私も初めて来ましたけど、素敵な所ですね。」
白を基調としたナチュラルな店内は明るく、もともと
肌の白い加納くんが更に眩しく見える。
嘉「でも…、なんだか気を使わせてしまってすいませ
ん…。」
さっきまでニコニコしていたのに、急にしょんぼりす
る加納くん。
「そんなっ！あの時、私こそ何にも言わずに途中で帰
ってしまったので…。だから本当、加納くんは何も悪
くないです！」
嘉「でも、Aさんの変化に気づけなかった…。そ
れがすごく情けないです…。」
まるで私の目の前には、シュンと落ち込んだ白熊さん
がいるかのよう。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
