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壱「ま、その素敵な人は
今、俺の目の前におるんやけどな。」
「えっ…？」
フッと笑い、一歩近寄って来た壱馬くん。
壱「俺のずっと好きな人は、Aさん。」
「なっ、何言って…、」
壱「もう回りくどい言い方もしない。ただシンプルに
Aさんが好き。」
もう壱馬くんは、私の後ろを見ていない。
しっかりと私の目を真っ直ぐ見つめて、そう言った。
壱「確かに色々勘違いもあったりして、たくさん傷つ
けた。だから俺もAさんの隣にいる資格はないっ
て思ってきたけど、慎に背中押されて気付かされた。
それじゃいけないって、Aさんにちゃんと伝えな
きゃって。」
壱馬くんも、私と同じこと考えていたなんて思いもよ
らなかった。
絶対、こんな展開ありえないと思っていたのに…。
壱「だから…もう一度、俺と一緒になってくれます
か？」
いつもとは違う、少し自信なさげに優しく微笑む壱馬
くんの胸に、私はいてもたってもいられず飛び込む。
こんな行動、人生初めて。
「こちらこそです。もう一度、よろしくお願いしま
す。」
久しぶりの壱馬くんの香水が、自分をフワッと香った
と同時に彼の腕に包み込まれた。
壱「良かった…、ほんまに良かった…。」
「ふふっ。」
壱「な、なんで笑うん？」
「幸せだなって。」
壱「それは、俺も。」
思いを伝え合えた今、初めて想いが通じ合えた日と同
じく愛しさが溢れて、頬が緩み続ける。
その時、少し遠くから聞き覚えのある声が。
ナミ「えーっ？！どういうこと？！」
するとそこには、パパとナミちゃん夫妻が目を丸くし
て立っていたので、私たちは慌てて離れた。
ナミ「全然戻って来ないから、どこ行ったかと思った
ら…。どういうことか、説明してもらいますからね
ー？」
両腕を組んで仁王立ちのナミちゃんと、未だ状況が掴
めていないパパと叔父さんを目の前にあたふたしてい
たら、壱馬くんが急に私より一歩前に出た。
壱「色々と、ご心配をおかけしました。」
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
