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年末は忙しくて来れなかったが
新年のご挨拶ということで、
ナミちゃんたちが旅行から帰って来たタイミングで行
くことは前々から決めていたのだ。
すると、先頭を歩いていたパパがお墓の前に着くな
り、あれっ？と不思議そうな声を発したので、私はパ
パの背中から首を長くした。
「どうしたの？」
父「いや、お花がもうあるから誰か来てくれたのかな
って…。」
「えっ？」
親戚はもう高齢で、しかも遠方に住んでいるから来れ
ないはず…。
それなのにそこには綺麗な花が立てられていて、しか
もお線香がまだ煙を出して横たわっている。
父「誰だろう？」
ナミ「え〜、誰誰！まさか彼女がいたとか？！」
叔父「違うだろ。俺らの知らない常連の客とかじゃね
ぇの？」
三人があぁでもない、こうでもない言っている横で私
は一つの予想が頭に浮かび、持っていたお花をパパに
押しつけてその場を慌てて後にしようとする。
「ごめん！ちょっと待ってて？！」
父「えっ？！」
ナミ「なになに？！どうしたんですか？！」
「ちょっと思い当たる節があるからー！」
と、私は声を上げながら走り出す。
違うかもしれない…。
でも、そうかもしれない…。
なんとなくの勘しかないけれど、その低い可能性に賭
けてみたいんだ。
キョロキョロと辺りを見回しながらお墓が集まる場所
を抜け、墓地の出入り口を飛び出すように出た時には
息も絶え絶えになっていた。
「はぁ…、はぁ…、はぁ…、」
やっぱり私の勘違いだったのかな…と、左右を見回し
た時、一人の後ろ姿が目に入り私は思わずその背中に
向かって走り寄り、声を上げた。
「壱馬くんっ！！」
少し先にいる壱馬くんは立ち止まり、ゆっくりと振り
返るが、その顔は驚いている。
だけど私はそんなのおかまいなしに、彼との距離を縮
めた。
「じいちゃんのお墓参りっ…、ありがとう！」
壱「っ…！」
壱馬くんはそこまで言った後、ハッとして自分の首を
片手で触った。
壱「別に…、たまたま通りかかっただけかもしれない
やん…。」
「こんな所で？」
いくらうちからそう離れてないとはいえ、車で来ない
と不便な所なのに？と思ったら、思わずクスッとして
しまう。
壱「…新年の挨拶くらいせな、アカンやろ。」
だけど、案外すぐに壱馬くんは口を尖らせて本当のこ
とを言ってくれた。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
