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すると画面は壱馬くんのアップに
切り替わり、
壱「僕も大人になってから聞くようになって、切ない
歌詞にすごく共感しますし、つい感情移入してしまい
ますね。」
と、当たり障りない回答を苦笑いでした後、違うメン
バーにインタビューは向けられて壱馬くんは画面から
消えた。
司会「それでは歌って頂きましょう。」
司会の人が曲名を告げてそう促すと、切ないメロディ
ーを奏でながら歌はスタートし、悲しげな表情で歌う
壱馬くんの顔が何度も映り本人が言っていたとおり、
感情を込めて歌っているんだろうなぁ、と思えた。
テレビの中の壱馬くんは何一つ変わってないようで、
別れてからも会えなくなってからも、彼の世界に変化
はなく順風満帆なのだろう…。
それでいて、もしかしたらカリンさんと進展があった
りするのかもしれない。
そんなこと考えたくないけど、人気のある壱馬くんの
ことだ。
周りが放っておくはずかない。
まだ壱馬くんを好きだという自分を認めてしまってか
ら、永遠の片想いがこんなにも辛いものだと今更痛感
する。
父「A〜、先にお風呂入るかい？」
その時、今まで存在を忘れていたパパが自室からいき
なり出て来たので私は慌ててリモコンを手に取るが、
焦っているせいか手の中のそれは大暴れ。
「えっ？！あっ！うん！入ろっかな！」
まだ歌っている途中だったけど、なんとかチャンネル
を変えることができ、私は何事もなかったかのように
笑顔で振り返った。
父「…大丈夫？笑」
「なにが？」
父「なんか大慌てしてたけど…、」
「びっ、ビックリしただけだよ！さっ！お風呂お風
呂〜！」
今更、壱馬くんの出ている番組を見ていたなんて知ら
れるのがはずかしくて、半信半疑な目のパパをその場
に置いて自室へ着替えを取りに走った。
パタン、と閉まった自分の部屋のドアに寄りかかり、
ため息一つつく。
自分で決めた、この現状。
どれだけ文句を言ったって、どんなに涙を流したって
変わらないのは分かってる。
だけど決心したその日に戻れるなら、自分に言ってや
りたい。
届かない想いほど、辛いものは無いぞ、と。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
