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オートロックの前に来た慎くんは
インターホンを鳴らすのかと思いきや、
ズボンのポケットを漁り、鍵を取り出して
ニコニコしながら振り返った。
慎「さっきまで壱馬さん家にいて。それでおつかいか
い頼まれた帰りに、こうしてAさんと偶然、って
感じっす。」
そうだったんだ、と苦笑いした後、慎くんが手に持つ
壱馬くんの家の物と思われる鍵に目がいく。
なんとその鍵には、未だ私のキーリングにも付いてい
る壱馬くんとお揃いのココペリがぶら下がっているの
だ。
「それって…、」
慣れた手付きでオートロックを解除する慎くんは、不
思議そうな顔をしてこちらを見た。
慎「それ？」
「うっ、ううん！ごめん、何でもない！！」
だけど私は慌てて目の前で開く自動ドアに、慎くんの
背中を押した。
危ない危ない…。
お揃いのキーホルダーの存在を、危うく気付かれてし
まうところだった…。
でも、なんで別れたのにまだ付けてるんだろう…。
って、私もそうだけどさ…。
まさか…、いやいやそれは無い。
きっと、外し忘れているだけだ。
私は、なんて期待をしてしまったんだ…。
そんなことを考えていたら、あっという間に壱馬くん
の家の玄関前に到着。
何の躊躇いもなく慎くんはインターホンを一度だけ押
して、再度あの鍵を刺しドアを開けた。
だけど、私が来て良かったものかと急に不安に襲われ
て、慎くんの後に続いて行けない。
慎「Aさん？」
「やっぱり…私、」
慎「もう今更ですよ。ほらっ、入って下さい。」
「ちょっ…？！」
慎くんにグィッと腕を引っ張られて、あっけなく壱馬
くんの家の中へ。
もう、後戻りはできない…。
恐る恐る慎くんの後に続いて薄暗い廊下を歩いていく
と、一つのドアの前で立ち止まる。
一度だけしか来たことがないけれど、知っている。
ここは…、壱馬くんの部屋だ…。
すると慎くんは、その部屋のドアをノックした。
慎「壱馬さーん？帰ってきましたよー？」
返事が返ってくる前に慎くんがドアを開けると、間接
照明はあるものの薄暗い部屋の中でベッドに横になる
壱馬くんの姿が目に入った。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
