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側から見たら、同事務所の人気
アーティストがグループの垣根を
超えて集い、その中に一人だけ混ざる
私は関係者の一人とでも思ってもらえるのかもしれな
い。
だけど私からしたら、それぞれの関係性はあるもの
の、奇妙な組み合わせにしか感じられずにはいられな
かった。
そんな中、翔平くんを中心に会話が進み、美味しい創
作料理を嗜んでいた頃、ふと自分の異変に気付いて席
を立つ。
「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに…。」
翔平「いってらっしゃいで〜す。」
みんなの視線を背中に感じながらも鞄を手に持ち、ロ
ーヒールとはいえ、変に疲労が溜まった足でお手洗い
へ向かった。
「やっぱり、おかしい…。」
トイレの個室には入らず、洗面台に直行した私はそこ
に両手をつき、水垢一つ無い綺麗な鏡越しに映る自分
の顔を見つめる。
お酒を飲んでないはずなのに頭はガンガンするし、体
の奥からくる寒気に身をよじらせて、自分の腕をさす
った。
「絶対これ、熱だ…。」
滅多に体調を崩す事がないが故に、その時になると酷
く感じてしまうことが良いんだか悪いんだか…。
せっかく加納くんのお祝いの席なのに、なんで今か
な…。
どうしよう…、帰るなんて言い出せないし…。
そうこう考えている間も、体調のバロメーターがどん
どん下がっていくように思う。
とりあえず、もう少し頑張ってみよう…。
それでも空気が読めない行動はしたくないと思う方が
勝り、軽く深呼吸をしてから出入口の扉を開けた時、
そこから少し離れた壁に寄りかかる壱馬くんと目が合
った。
「っ！！」
驚きのあまり声が出ないでいたら、寄りかかっていた
体制をやめて近寄って来る。
壱「…大丈夫なん？」
「えっ…？」
すると壱馬くんは私の額に片手を添え始めたので、自
分の顔が一気に熱くなる。
「ちょっ…！？」
壱「やっぱり…。体調悪いんとちゃうん？」
壱馬くんの少し冷たい手がゆっくり離れると同時に、
図星を突かれて慌てふためく私。
「いっ、いや？！全然そんなことないない！」
壱「嘘。顔に書いてある、体調悪いって。」
「っ…！」
だけど両腕を前に組んで、ため息混じりの壱馬くんに
言い当てられてしまう。
なんで分かるの…？
どうして…？
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みそじ(プロフ) - なつきさん» コメントありがとうございます！最近は更新が不定期かつ遅くて申し訳ないです（ ; ; ）それでもそう言ってくださって、とても嬉しいです（ ; ; ）これからも飽きずに覗きに来てやってください（ ; ; ） (2020年10月17日 17時) (
レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 切ない中でも温かさを感じるこの作品が大好きです。更新されるともう嬉しくてテンション上がってます。どんどん世界観にのまれてドキドキして号泣したりしてます。 (2020年10月17日 12時) (レス) id: 27a1861531 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！じれったくてすいません（ ; ; ）でも二人の徐々に変わっていく関係を飽きずに見届けて頂けたらなと思っています（ ; ; ） (2020年10月17日 12時) (レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 慎くん頑張ってくれていますね！そして壱馬さんが(;_;)このタイミングで気付いてくれるなんてやっぱり忘れられないですよ(;_;)早く元さやに戻ってほしいです！！けど主人公ちゃん体調大丈夫ですかね、、 (2020年10月13日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 律さん» お返事遅くなってしまいごめんなさい（ ; ; ）もどかしい感覚を味わって頂けて嬉しいです！更新は遅いは、まだ展開が続きますが、飽きずに覗きに来てやってください（ ; ; ） (2020年10月13日 11時) (レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年8月1日 11時
