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夜風が気持ち良いこの季節。
全身、新品を身にまとった足取りは
軽く、まるでシンデレラにでもなった気分は心の中だ
けに留めておこう。
指定された場所は、自分の家からさほど遠くない場所
とはいえ、夜ということもあってタクシーを拾う。
車内ではやっぱり落ち着かなくて、窓にうっすら反射
して映る見慣れない自分のシルエットをチラチラと見
ていたら、あっという間に目的地に着いてしまった。
タクシーから降りて見上げると、いかにも芸能人が集
いそうな雰囲気のある建物に圧倒される。
「ふぅ〜…。大丈夫、やればできる…。」
なんて子供みたいに深呼吸をしてからボソッと呟い
て、私は足を進めた。
ドアを開けると、程良い大きさで重低音の響く洋楽が
流れるなか、たくさんの人がグラス片手にそれぞれ立
ち話しをしている。
この中から加納くんを探すのは、自信が無い…。
鞄から携帯を取り出して、
A着いたのですが…どこにいますか?
メールを送ったってすぐには見つけられるはずもない
のにキョロキョロしてしまう。
やっぱり、お洒落な人ばかりだ…。
私の格好、変じゃないかな？
今一度、髪を触ったりしていたら、遠目にカリンさん
の姿が目に入り、慌てて近くの物陰に隠れる。
カリンさんだ…！！
どうしよう…、見つかったらまた何か言われるかもし
れない…。
それにしても、相変わらずスタイル良くて綺麗だな
ぁ…。
同じように綺麗な人たちと談笑する姿は、いつ見ても
輝いている。
そんな私を周りの人が怪訝な目で見ているとも気づか
ず、物陰でコソコソとしていたら背後から、
竜「もしかして、Aさん…？」
勢いよく振り返ると、そこにはお酒のせいなのか少し
顔が赤い竜太くんが立っていた。
「竜太くん！」
突然すぎてビックリしたのもあるが、知った顔に出会
えて安心する。
竜「やっぱりAさんだー！いつもと雰囲気違うか
ら、確信なくてめっちゃ勇気振り絞ったわ！」
だけど、ほろ酔いだからかケラケラ笑う竜太くんの声
は意外にも大きくて、シーッ！と口に指を当てながら
慌てて彼に詰め寄る。
ヤバイ！カリンさんに気づかれちゃうよ！！汗
「あっ、あの！加納くんってどこにいるか分かります
か？！」
私は竜太くんの背中を押してそう問いかけると、一瞬
不思議な顔をして、
竜「嘉将ならこっち！」
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みそじ(プロフ) - なつきさん» コメントありがとうございます！最近は更新が不定期かつ遅くて申し訳ないです（ ; ; ）それでもそう言ってくださって、とても嬉しいです（ ; ; ）これからも飽きずに覗きに来てやってください（ ; ; ） (2020年10月17日 17時) (
レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 切ない中でも温かさを感じるこの作品が大好きです。更新されるともう嬉しくてテンション上がってます。どんどん世界観にのまれてドキドキして号泣したりしてます。 (2020年10月17日 12時) (レス) id: 27a1861531 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！じれったくてすいません（ ; ; ）でも二人の徐々に変わっていく関係を飽きずに見届けて頂けたらなと思っています（ ; ; ） (2020年10月17日 12時) (レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 慎くん頑張ってくれていますね！そして壱馬さんが(;_;)このタイミングで気付いてくれるなんてやっぱり忘れられないですよ(;_;)早く元さやに戻ってほしいです！！けど主人公ちゃん体調大丈夫ですかね、、 (2020年10月13日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 律さん» お返事遅くなってしまいごめんなさい（ ; ; ）もどかしい感覚を味わって頂けて嬉しいです！更新は遅いは、まだ展開が続きますが、飽きずに覗きに来てやってください（ ; ; ） (2020年10月13日 11時) (レス) id: 413d96903d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年8月1日 11時
