検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:131,877 hit

97 ページ47

そのまま二人で

微笑み合っていたら、

ガサッと音がしたのでそちらに

目を向けると、目の前には白いビニール袋と…北人く

んが立っていた。




北「ほら、三個買っておいて良かったっしょ?」


「ほっ、北人くん?!」





北「…その感じだと、今回こそ大丈夫そうだね。」



北人くんは私たちの手元を見て悪戯に笑ったので、慌

てて手を離した。




「もしかして…、全部知ってたんですか?壱馬くんが

今日ここに来てるのも…。」




北「うん、知ってた。てゆうか、一緒に来た。」




ねっ?と、仲良さげに壱馬くんを見る北人くんのあざ

とさといったら…。




「じゃぁさっき言ってた、もう俺がガミガミ言う必要

ないとか、カレーパン三個も買ったのも…?!」




北「そう、壱馬がAちゃんと今日話すのを知って

たから。」



壱「ごめんな、最初の時みたいに騙すつもりはなかっ

たんやで?」



してやったりな顔の北人くんと、眉を下げて申し訳な

さそうにする壱馬くん、そして唇を尖らせる私たちは

すぐに吹き出した。






その時、私の携帯が鳴る。



「もしも、」


母ー今どこ?!最後の取材、待ってくれてるわよ!ー



「あぁー!忘れてた!今、戻る!!」




通話を切った瞬間、不思議そうな二人と目が合う。



壱「どしたん?なんか問題でも、」


「詳しくは後で話します!とりあえずお店に戻ってか

ら!!」



壱「ちょっ…待っ!」

北「えっ?!カレーパンは?!」








あの時とは逆で、私は二人の腕を引いて笑顔でお店へ

と走り出した。









たくさんすれ違ってしまった分、お互い自分に嘘をつ

くのはやめて、想いを伝え合おう。






嫌いだったこの場所で。


今は好きになったこの場所で。

98→←96



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (235 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
711人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます!キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです( ; ; ) (2020年4月8日 12時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです!北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます!同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です( ; ; )また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい( ; ; ) (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした!2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント&更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます( ; ; )最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います!笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みそじ | 作成日時:2020年2月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。