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充電コードで繋がれた
携帯を手に取ると、その画面は
北人くんからの着信を知らせ続けている。
う…、やっぱりかかってきたか…。
どうしよう…、出たところで言われるセリフは、この
私でもだいたい予想がつく。
だから、出たくない…。
きっと何も言い返せないから…。
母「出ないの？電話。」
着信の音が鳴り響く中、電話に出るのをしぶっていた
らお母さんが不思議な顔でこちらを見た。
お父さんは、着替えに二階へ上がったのかそこにはす
でにいなかった。
「あー…うん！なんか間違い電話かも！」
そう言って、充電コードを外してエプロンのポケット
に入れようとしたら、
母「…御膳立てしておくから電話、ちゃんと出てきな
さいっ。」
お母さんは私の背中をポンッと軽く押して、キッチン
へ足を向けた。
「えっ…？！ちょっ、お母さん違くて…、」
それでもまだ、ごまかそうとしたけれど時すでに遅
し…なわけで、
母「いーからっ！早くっ！」
一度キッチンへ向けた足は私の所へ戻って来て、背中
を無理やり押されて二階へ続く階段に追いやられた。
渋々階段を上がっている間に一度切れた電話は、再度
鳴り続け私は慌てて部屋へ駆け込んだと同時に通話ボ
タンをタップした。
「…もしもし…、」
北ーもしもし？！どういうこと？！ー
若干食い気味で、問いかけられる。
「えっと…何が…、」
北ー分かってるくせに。すっとぼけないでよー
なんだか浮気でもした彼氏が、彼女から問い詰められ
ている気持ちが今なら少しだけ分かる気がする…。
北ーやっと結ばれたのに…なんでいなくなんの？ー
「それはっ…その…、」
の後が、続かない。
北人くんが今こうやって電話をしてきてるのも、全部
とは言わなくてもきっと、壱馬くんから聞いたんだろ
う。
「酔い潰れて寝ちゃった人に、言われたくないで
す！」
北ーあんなん、二人に気を使ったんじゃん！想定内だ
よ！ー
「想定外です！」
北人くんの少しムッとした声に、私も負けじと言い返
す。
北ー壱馬のこと…、ずっと好きだったんじゃない
の？ー
好きだよ…、今も昔もずーっと…。
たぶんもう彼以外、好きになれないと思う。
それくらい大好きで、失いたくない。
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みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます！キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです（ ; ; ） (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです！北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です（ ; ; ）また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい（ ; ; ） (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした！2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント＆更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます（ ; ; ）最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います！笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年2月4日 22時
