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北「なに、アドバイスって？
壱馬はなにをアドバイスしたの〜？」
あの場にいなかった北人くんは、話しの流れが読めな
くて私の方に身を乗り出して聞き出そうとしてくる。
「えっと…それは…、」
壱「ひーみーつー。」
「えっ？！」
なっ？と眉毛を少し上に上げて同調を求められ、なん
でよー？！と騒ぐ北人くんの横で、私はもう苦笑いを
するしかできなかった。
もう、どうしよう…。
諦めなきゃいけないのに、こんなの拷問だ…。
ー二時間後ー
「北人くーん？おーい？」
壱「北、おい。」
北「うーん…、分かって…る…Zzzz。」
壱馬くんと私は、ソファで大の字とまではいかなくて
も、けっこうなリラックスした格好で目を瞑る北人く
んを覗き込む。
壱「もうアカンわ、これ。たぶん朝まで起きないパタ
ーンや。」
壱馬くんは小さなため息をついて、床に座り直した。
「えっ？！そうなんですか…、どうしましょう…。」
壱「鍵閉めて、ポスト入れときゃ平気だろ。」
壱馬くんが慣れた手つきで北人くんの鞄を漁り鍵を探
しているのを見て、きっと今までも何回か同じことが
起きたことを聞かなくても伺える。
「そしたら、これだけ洗っちゃいます！」
私は空になったワイングラスや、おつまみのお皿をバ
タバタとキッチンの方へ持って行こうとしたら、
壱「悪りぃ…、ちょい電話してきてええ？」
申し訳なさそうに言われた。
「…もっ、もちろんです！どうぞ、どうぞ！」
壱「サンキュ、戻ったら手伝うわ。」
そして彼はいそいそとリビングを出て行った。
彼女…かな…？
女の勘ってやつが無駄に働く。
なんとなく無意識に壁にかかっている時計を見れば、
もう夜も更けた深い時間。
そりゃ、彼女の一人や二人くらいいるよ…。
こうやって再会できたこと、名前を呼んでくれたこ
と、そんなことだけで浮かれてバカみたい。
私は洗い物をしながら、自分に言い聞かせた。
現実を見ろ、と。
彼を…諦めるんだぞ、と。
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みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます！キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです（ ; ; ） (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです！北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です（ ; ; ）また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい（ ; ; ） (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした！2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント＆更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます（ ; ; ）最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います！笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年2月4日 22時
