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「壱馬くんはともかく…私は一応
関係者でもなんでもないのに家に
行くのはさすがに…まずくないですか？お二人に迷惑
かけることになってしまったら責任とれません
し…。」
自分は正論を言っているはずなのに、両サイドからの
視線に落ち着かなくて、膝の上に置いてある手を触り
ながら小声で言う。
北「関係者もなにも、俺ら友達じゃなかったっけ？」
「とっ、友達…？」
あぁ、そうだった。
北人くんは、だいぶ前から事あるごとに「俺ら友達じ
ゃん」を言っていた。
それも私に無理なお願いをする時は、特にそれを乱用
してきている気がする…。
北「えっ、Aちゃんは俺のこと友達と思ってなか
ったってこと…？」
すると、またも目をウルウルさせた顔で私を覗き込ん
でくる北人くん。
更に、ひどいよ…なんて両手で顔を覆う仕草をするも
んだから、ルームミラー越しにタクシーの運転手さん
の心配するような視線を感じ、私は大慌て。
「ちょっ…！分かりました！友達！友達です、私た
ち！！」
壱「コントか。笑」
壱馬くんがそんな私たちを見て、ふっと笑った瞬間、
なんだか昔に戻ったような、懐かしい気持ちが溢れて
来て胸が少し苦しくなった。
それから間もなくして、車は立派な高層マンションの
前で止まった。
車を降りるや否や、首が痛くなるほど見上げて呟く。
「おっ、大きい…！」
北「そんなことないよ〜。壱馬ん家の方がもっと大き
いよ。」
北人くんは降り立ったその場で鞄を漁りながら言う
と、
壱「変わらんわ。ほら、行くぞ。」
壱馬くんは私と北人くんの後ろから追い越して、エン
トランスの方へ歩いて行った。
どっちにしたって、さすが芸能人…。
こんな所に住むこと自体、すごいことなのに…。
もう彼等は、そんじゃそこらの人とは違うんだ…。
さっきまでの懐かしい気持ちはどこへやらで、また彼
との間に大きな壁が立ちはだかる。
北「…あった！すぐ鞄の中でどっかいっちゃうんだよ
ね〜。」
鍵をゆらゆらと揺らせて歩き出す北人くんの声にハッ
として、私は小走りで彼等の背中を追った。
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みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます！キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです（ ; ; ） (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです！北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です（ ; ; ）また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい（ ; ; ） (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした！2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント＆更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます（ ; ; ）最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います！笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年2月4日 22時
