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「あのっ！
手続きしたら私もう帰りますので！」
荷物を抱えて立ち上がり、スタッフさんを呼びにでも
行こうとしたら、子供みたいに両手を広げて通せんぼ
をされる。
北「手続きなんて無いよ？」
「えっ…だってさっきスタッフの方が、」
北「あぁ…、手続きって俺のことだよ。」
は？って顔を絶対してる、私。
北「だってAちゃん逃げ足早くて、こうでもしな
いと絶対捕まえられないじゃん。」
だから、ねっ？と、同調を求めて苦笑いの北人くん。
「…ひどい…。」
私は目を細めて軽く睨めば、そんな怒らないでさっ！
と、少し開き直ってる感が否めなかった。
北「でも、やっぱりAちゃんは来てくれると思っ
た。」
「べっ、別に…これには訳があって…。」
北「訳？」
まん丸の目で無言の圧力をかけられ、つい話してしま
う。
「諦めるために来たんです…。もうあれこれ期待して
過ごすのも辛いし…。だから今日ここに来て、生きる
世界が違うってことを自分に分からせるためにも、今
日ここに…、」
北「…なんで決めつけるの？」
北人くんはさっきまでのふわふわした雰囲気とは打っ
て変わって、真剣な顔。
「それはっ…、」
北「前に言ったじゃん。なんで？って思うようなこと
があっても、それは壱馬なりの優しさだって。」
記憶の奥底から思い出される、その言葉。
北「だけど…その優しさが、二人を苦しめてるのを俺
はもう見てられないんだよ。」
なぜか切なさそうに、悲しそうな顔で笑う北人くん。
「でもっ…、私と壱馬くんは�爐泙拭蹐箸�あっちゃい
けな…、」
その時、ガチャリとドアがまた開き、
壱「北人？なんや話って……え？」
「あ…、」
北「お、来た来た〜。」
ドアノブを握ったまま固まる壱馬くんと、鞄を握り締
めたまま固まる私の間の北人くんはスッと立ち上がっ
て、
北「やっと久しぶりに、三人揃いました〜。」
パチパチと拍手をしだした。
彼との久しぶりの再会はなんとも突然で、予想外のも
のとなった。
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みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます！キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです（ ; ; ） (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです！北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です（ ; ; ）また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい（ ; ; ） (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした！2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント＆更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます（ ; ; ）最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います！笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年2月4日 22時
