nostalgic

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また明日…また明日…、

と、頭の中でその言葉を

ずっと考えていたら、あっという間に

朝になり、また学校へ行く時間に。









ユズ「…ぇ。ねぇっ！聞いてる？！」


「えっ？！あっ…ごめん…。」




目の前に座るユズはお箸を握ったまま、もぅ〜！と頬

を膨らませた。






「ごめんごめん！で、なんの話しだっけ？」



私はお弁当をつつきながら苦笑いで促す。





ユズ「…それよりその、心ここにあらずな原因は？」




ユズは私の顔の前にグィッと乗り出した。




「いやっ…別に何もっ…、」


ユズ「うーそっ！親友も騙せると思うなよっ！」





やっぱりユズには分かっちゃうか…。




「あー…その…、また明日ってどういう意味だと思

う？」



ユズ「…は？」








こいつ何言ってんの？って顔をしたユズに、かくかく

しかじかとヤンキーの彼と出会った経緯や、「また明

日」と言われたことを話す。






ユズ「…ようするにそれって、今日もその場所で会お

うって意味でしょ？」



「やっぱり…？」




ユズ「それしかないでしょー！ってか、その人カッコ

イイの？！」



期待の眼差しで聞いてくるユズ。






「まぁ…確かに顔小さくて、キリッとした感じか

な？」



ユズ「なにそれ、顔小さいとか芸能人みたいじゃ

ん！」





確かに肌も綺麗だし、髪の毛も綺麗にセットされてて

まるで、芸能人みたい…。






「いやいや、でもヤンキーだよ？ダボッとした制服の

ズボンに柄シャツだし。」




ユズ「そりゃ間違いなく、ヤンキーだね。笑」




「でしょ？

だけどさ、また明日なって言われてもやっぱりヤンキ

ーだから関わらない方がいいのかな〜って…。」







そんな人、今まで周りにいなかったからどうして良い

のか分からない。






ただ、彼みたいな人たちは怖いってイメージしかなか

ったんだけど、意外とそうじゃない部分もあったり

して、少しだけ…少しだけ彼をもっと知りたいと思っ

てるのも本音。








ユズ「でもさっ、カツアゲされなかったのはもちろ

ん、Aん所のカレーパン褒めてくれたりしたんで

しょ？案外良い人なのかもよ？」






「良い人…か…。」





ユズ「それか、転校して来たばっかりで友達いない可

能性もありうる！だからAが話し相手になってあ

げたら？！」






これ名案じゃない？！と、ユズは嬉しそう。

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