nostalgic

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ユズ「えっ？！嘘でしょっ？！」




翌日、いつも朝登校した際に飛びついてくるのはユズ

の方だけど、今日は私がユズに飛びつくように彼女を

捕まえて今、私の気持ちも含めた全てを話し終えたと

ころ。






「シッー！声が大きいよ！汗」




廊下の端っこでもユズの驚く声は響き渡り、何人かの

生徒がチラチラとこちらを見ている。





ユズ「あっ、ごめんごめん。笑

でもそんなことしてくるってことは、絶対両想いじゃ

ん！」




きゃー！と、一人興奮するユズ。





「両想い…なのかな…？私も勇気が出なくて聞けなか

ったから人のこと言えないんだけど、今まで連絡先聞

かれたりしなかったよ…？」





ユズ「Aと同じで、勇気が出なくて聞けなかった

んじゃないの〜？」






ヤンキーでもそんなことあるんだね〜と、意外そうに

している。






そんなもんなのかな…？




両想いになったこと無いから、よく分からないや…。






その時、授業を始める予鈴が鳴る。





ユズ「まぁさっ、とりあえず良い方向に向かってんじ

ゃないっ？また後で話そっ！」





「うん、ありがとう。」








それからの一日は、なんだかふわふわした気持ちで、

早く楓士雄くんに会いたいような、そうじゃないよう

な気持ちを言ったり来たり。





だからか今日の授業は、まったくと言っていいほど頭

に入ってこなかった。









担任「…ということで、また明日な〜。」




担任の先生が自分の持ち物を持って、教室を後にする

と同時にみんないっせいにガタガタと席を立つ。






ユズ「Aっ、下まで一緒行こっ？」



「うん、行こ。」






駆け寄って来たユズと階段を降りながら、





ユズ「楓士雄くん、あんなことしておいて今日はどん

な感じなのかねっ？」






ニヤニヤしながら、私を肘で小突いてくる親友。





「どんな感じって…、でもなんだか会いづらいな

ぁ…。」




ユズ「なんでーっ？！もしかしたら今日告白された

りするかもよっ？！」



「それは無いって！」



ユズ「わっかんないじゃん、そんなの〜！」









告白なんてされるか分からないのに、少し期待をし

てしまい顔が緩む。





だって額とはいえ、キスされたんだもん…。




経験の少ない私でも、もしかしたら…って思っちゃう

よ。

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