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陸くん含め、みんなは
各自部屋へ戻り、私は明日の
仕込みが終わったので、
一人、ダイニングテーブルに座る。
「ふぅ〜。」
なんだか、気持ちも体も慌ただしい一日だったな。
頬杖をついていると、ふとテーブルに置いてある二
人分のハンバーグが目にとまる。
未だに帰ってこない、まだ見ぬ二人。
時刻は22時を回ろうとしているけど、遅くても食べ
る人たちなのかな？
冷蔵庫にサラダも入ってるって気づくのかな？
いつ帰ってくるか分からない二人をここで待つの
も、なんだか自信がない…けど、伝えたい。
「あっ…！」
私はおもむろに自室へ戻り、まだ整理ができていな
い持ってきた荷物から、便箋を取り出した。
ー今日からお世話になります、AAと申します。
ご挨拶が直接できなくて申し訳ないのですが、サラ
ダは冷蔵庫に入ってますので、もし良かったら食べ
てください。
食器はそのままシンクに置いておいて構いませんの
で、よろしくお願いします。ー
「…こんな感じでいいかな？」
そして、私は二人分のラップがしてあるハンバーグ
の側に便箋を置いて、自室へ戻った。
ーーーーー
ピピピッ、ピピピッ
「ん〜〜…！」
ガバッと起き上がり、時刻を確認すると朝の五時。
まだ慣れなくて、居心地の悪い新しい部屋で私の一
日が始まった。
「あ…。」
一階へ降りてくると、ダイニングテーブルのハンバ
ーグは消え、昨日私が書いた便箋だけが一枚置いて
あった。
そして食器もシンクの中ではなく、しっかり洗いか
ごの中に入っていた。
「洗ってくれたんだ…。」
遅くまでお仕事で疲れていたであろうに…。
でもなんだか意外だった。
他のみんなと同世代のはずだから、まだまだ年下の
男の子で、洗い物なんて…って感じだと思ってた。
カサッ
私は何気なく、自分で書いた便箋を捨てようと手に
持った時、あることに気づいた。
ーごちそうさまでした。
とても美味しかったです。
サラダもしっかり頂きました。 壱馬 ー
私の書いた文章の下には、壱馬くんという子からの
ちょっとしたらメッセージが書いてあったのだ。
「律儀な子…。」
男の子…男性…男。
私の中でそれが変化しつつある。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
