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ミーンミーンミンミン
14時50分、一番暑い時間帯。
「ここでいいのかな…。」
約束の10分前、北ちゃんに指定された事務所の裏で
あろう場所に着く。
私は近くにちょっとした木陰があったので、直射日
光を避けるべく、気休め程度の日陰に入る。
「あっついな〜、夏だな〜。」
足元を見ながら、時より目の前を通る人たちから怪
しまれないように、いかにも待ち合わせかのような
素振りをしてみる。
その時、暑い中待ちわびた人の声がした。
北「Aさん！」
俯いていた顔を上げると、汗なんか知らないかのよ
うに爽やかに立つ北ちゃんが、少し離れた所から駆
け寄ってきた。
北「暑い中、ごめんね。体調大丈夫？クラクラとか
してない？どれくらい待った？」
目の前に来るなり、質問責めの北ちゃんに思わず吹
き出す。
「ふふっ。質問ばっかり。」
北「あ…ごめん。」
シュンとする北ちゃん。
「体調も大丈夫だし、熱中症にもなってないし、待
ったのは10分くらいかな？」
ひとつひとつ、ちゃんと答えるとパァーッと笑顔に
なり、じゃちょっと来て！と、いきなり手首を掴ま
れて早歩きで歩き出した。
「はぁ…はぁ…北ちゃんそんなに早く歩けた
の？！」
北「歩けるよ！バスケもやってたんだから！」
それならそうと、この前の買い物の時も今くらい早
歩きでいてほしかったよ。
手首を掴まれたまま、早歩きでしばらく歩いた所で
北ちゃんは急ブレーキ。
突然止まるから、体が追いつかず北ちゃんにぶつか
りそうになる。
「ぅわっ！」
北「着いたよ！ここ！」
私たちの目の前には小さな店構えのレトロなアイス
クリーム屋さん。
「アイス…？」
北「うん！来て！」
北ちゃんは目をキラキラさせてお店に入る。
なんだか小さな男の子といるみたい。
でも不思議と、私の気持ちは穏やかだった。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
