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陣「まっ、まぁまぁ！
気にせんといてな、Aさん？」
陸「そっ、そうそう！ちょっと機嫌悪い日、誰だっ
てあるしね！」
翔平「Aさん！僕のスクランブルエッグあげます
よ！」
慎「いやそれはいらないと思いますよ。」
翔平「えっ…。」
その場で立ちつくす私に、みんなが気を使ってくれる。
「大丈夫大丈夫！私も気が回らなかったのもいけな
いし…昨日色々放置したまま寝ちゃったのもいけな
いし…。」
ここで泣いたら、みんなに余計心配かけちゃうし、
それに…壱馬くんが悪者になっちゃう。
北「Aさん、いつもよりあどけなくて可愛い。」
「…へ？」
陣「北人っ！今それ言うタイミングちゃうで！？」
陸「きゃー！北ちゃん朝から男前〜！」
一瞬の間の後、みんなからのツッコミの嵐。
北「今言わないでいつ言うの？今でしょ！」
陣「アホか！笑」
なんだかみんなのやりとりと、北ちゃんのちょっと
分かりにくい気遣いがあまりにもおかしくて、
「あははっ。」
陸「笑った…Aさんが笑ったよ！！」
陣「クララが立ったみたいな言い方すな！笑」
翔平「はい、僕2回目でーす！」
慎「え、ずるーい。」
樹「笑えんじゃん。」
「私だって人間だもん、笑うよ！」
そして朝食そっちのけでいたら、もうみんなが出な
きゃいけない時間が迫っていた。
「ねぇ大変！もう時間が！！」
みんなは、うわー！ヤバイ！ごちそうさま！と駆け
足で準備をして玄関へ向かう。
ゾロゾロと出ていく最後に陣さんが、
陣「Aさんごめんな。壱馬によく言っとくから、
気ぃ悪くせんでな？」
「ううん、私もいけなかったから壱馬くんだけのせ
いじゃない。だからほんと気にしないで！
ほらっ、いってらっしゃい！！」
そうして陣くんの背中を押して、見送る。
北ちゃんは少し歩いた所で、手を振りながら、後で
ねと口パクをしていたので、私は頷いた。
バタン
玄関のドアを閉め、みんながいなくなったシンと、
静まり返った玄関で、エプロンのポケットからクシ
ャクシャになった壱馬くんからの手紙を出して、見
つめる。
嘘の優しさならいらないよ、壱馬くん。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
