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「はいっ、お待たせ〜！」
いつもよりは手抜きの朝食。
テーブルにすでに並べてあるお皿に、スクランブル
エッグを、流れるように入れていく。
チンッと鳴るトースターの音を聞き逃さず、キッチ
ンへ戻り、何枚もの焼けた食パンの入ったお皿をバ
タバタとテーブルに持っていく。
「はいっ、パンね。足りなかったらまだ焼くか
ら〜！」
慎「Aさん、なんかいつもと感じ違くないっす
か？」
樹「確かに…。顔がいつもより幼い？髪型？」
陸「雰囲気違う！」
陣「あ〜言われてみればそうやなぁ。」
翔平「また違う感じでいいですな！」
壱「……。」
みんながヒソヒソなんか言ってるけど、どうせスッ
ピンがヒドイとか、ろくなこと言われてないんだろ
うな。
気にしない気にしない、割り切らなきゃ。
北「おはよ〜。」
その時、北ちゃんが目をこすりながら起きてきて、
みんなのいるダイニングテーブルについた。
私は自分が食べ始めようとしていた、トーストを皿
に置き、北ちゃんの分を並べながら、
「おはよ。北ちゃん、昨日はあれありがとうね。」
北「あ、おはよ〜。ううん、体調は？」
みんなはハテナ顔で見てくるけど、私たちは気にせ
ず会話を進める。
「大丈夫。だから15時に行けるよ。」
北「ほんと？！じゃ、予定通りってことで！
いただきまーす。」
陣「なに、出かけるんか？」
聞きたいことを我慢できない最初の一名が、北ちゃ
んに聞く。
トーストにバターを塗りながら、
北「はい、ちょっとその辺で。」
陣「なんや、ちょっとその辺て！」
さすが、流れに沿うような陣くんのツッコミ。
ガタッ
壱「ごちそうさま。」
その時、朝挨拶をして以来、口数の少なかった壱馬
くんが席を立ち、シンクで自分のお皿を洗い始めた。
「あっ、いいよ置いといて。まとめてやるか
ら。」
私が焦って席を立ちながら言うと、
壱「ええわ、昨日の夜も洗ったし。」
「えっ…。」
明らかに壱馬くんの態度がおかしい。
そうこうしている間に、彼は自分のお皿を洗い終わ
り、いってきますと誰とも目も合わさずに出て行っ
てしまった。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
