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その日の夜、壱馬くんは朝
言ったとおり、早く帰ってきた。
北ちゃんと翔平くんとその他何人かは、帰りも遅
く、夕飯はいらないとのこと。
「はい、これいつもの。」
壱「お、サンキュー。」
夕飯を食べ終え、片付けもひと段落したところで、
ソファに座る壱馬くんにマグカップを手渡す。
壱馬くんの隣では、慎くんがこっくりこっくり船を
漕いでいる。
壱「これ飲むようになってから、ホンマ喉の調子え
えんよ。」
あちっ！と言いながらも、マグカップに口をつけな
がら言う壱馬くん。
「それは良かった。」
手渡したマグカップの中は、レモン蜂蜜紅茶。
おばあちゃんの家に行くと冬場はよく、これを出し
てくれた。
そして、たまたま私が気分で飲んでいるのを知った
壱馬くんは、自分が早く帰れる日はそれを飲みたい
とせがんでくるようになったことが、きっかけ。
今は暑い暑い夏だけど、ホットで飲むそれは、喉が
命の彼には関係ないみたい。
「そんなに良いなら、北ちゃんと、陸くんにも飲ま
せてあげていいでしょ？」
って、何度も聞くんだけど、
壱「…まだダメや。」
ほらね、こうやってよく分からない拒否をする。
良きライバル同士だから？
いやいや違うグループならまだしも、同じグループ
なんだから、そこは良きライバルでも教えてあげる
べきでしょ。
とは、言えないけど。
ま、そこまで首突っ込むのも、素人がどうかと思う
しね。
「そう…。じゃ、私は部屋に戻るね。」
部屋に戻ろうと方向転換をした時、
パシッと、座ったままの壱馬くんに手首を掴まれた。
「どっ、どうしたの？」
壱「今日、笑ったんやって？」
その一言で、すぐにピンと来た。
北ちゃんと、翔平くんが言いふらしたな！
てか、情報回るの早すぎない？！
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
