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ミーンミーンミンミンミン
暑い。
暑くて溶けそう。
でもうちの方よりは、まだマシかー。
縁側で、うちわ片手に寝っ転がっていたら、
母「ちょっと！そんな所で寝っ転がってないで、少
しは手伝いなさいよ。」
「はいはい。」
母「はい、は一回でしょ！」
母はドタバタと奥の部屋へ消えていった。
二日前、おばあちゃんが亡くなった。
ずっと入退院を繰り返してて、最期を看取れた人は
家族の中で誰もいなかった。
それくらい急だったってこと。
急すぎて、天国にいるおじいちゃんもびっくりした
だろうなぁ。
ついこの前、電話で
退院したし、都内にある美味しいパンケーキ屋一緒
に行こう、って話したばっかりだったのに。
おばあちゃん、その約束どうすんの。
「喪服…あっつ…。」
重たい体を無理やり起こして、親族のお茶出しで忙
しくしている母の元へ向かった。
「これ、やればいいの？」
母の返答も待たずに、お茶菓子をガサゴソとお皿に
並べる。
母「やっと来た。そうそれ、向こう持ってったら二
階にある座布団、追加で持ってきて！」
「えぇー。」
母「文句言わないで、さっさとやる！」
こんな光景おばあちゃんが見たら、
Aは働きづめで疲れてるんだから、ゆっくりして
なさい、なんて甘やかしてくれるんだろうなぁ。
「お母さん、人をこき使いやがって。」
ブツブツと呟きながら軋む階段をのぼり、二階へ上
がる。
座布団の入っている押入れに足を向けると、その横
に置いてある、桐たんすに目が行く。
「ん？なんだこれ？」
その桐たんすの一番上の引き出しから、白い紙のよ
うな物が少しだけ飛び出していることに気づいた。
何も悪いことはしてないのに、つい周りをキョロキ
ョロ見回す。
下の階からは、親戚の笑い声や話し声が遠くで聞こ
えるくらいだ。
興味本位、本能的に。
言い訳に聞こえるかもしれないけれど、私は引き出
しから飛び出している紙を取り出した。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
