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トントン
ドアをノックすると、
部屋の中の遠くの方で、はい、と返事が聞こえてし
ばらくすると、ドアは開いた。
「お邪魔しまーす。」
北「ちょちょちょっ！部屋汚いよ？！」
私がズケズケと部屋に入ろうとしたら、北ちゃんに
通せんぼされる。
「予想はしてたから大丈夫。笑」
各自の部屋はプライベートなこともあるから、入っ
たことはない。
だけど、北ちゃんがちょっとだけ片付けが苦手なこ
とは、前に樹くんから聞いたことがあった。
それでもためらう北ちゃんに、アイスをちらつか
せ、
「入れてくれたらこれ、あげようかな〜？」
北「あ！アイス…。うーん…汚いけど、どう
ぞ…。」
北ちゃんの部屋に入ると、よくテレビとかで見る、
まさに男の子の部屋って感じだ。
バスケットボールが置いてあったり、漫画が積み重
なっていたり。
でも聞いていた割には、そんなに散らかっていない
けど。
北「ね？汚いでしょ？」
「そう？普通じゃない？…あ！これってもしかし
て？！」
私は部屋の片隅に置かれている、部屋で見れるプラ
ネタリウムを指差す。
北「そう、プラネタリウム。」
いいなぁ！とテレビで見たことのあるそれを手に持
つと、北ちゃんがセットしてくれて、電気を消した。
「おぉお〜！！ほんとに夜空みたい…。」
北「満点の星空の下でアイス食べるの、初めて。笑」
私たちは北ちゃんのベットに寄りかかり、床に座っ
て上を見上げる。
「あぁやって、ぶつかり合える仲間がいて私は羨ま
しいよ？」
北「えっ…？」
薄暗い闇の中でも、北ちゃんがアイスを食べる手を
止めてこちらを見るのが分かる。
「ぶつかり合えるだけ信頼し合えてる証拠だし、そ
れに…私には言い合える自信もないし、そこまでで
きる友達もすぐ側にいないし…。」
「だから羨ましいし、ぶつかり合うことも悪いこと
じゃないと思うんだ。」
北「…俺さ、壱馬が言いたくなる気持ちも分かるん
だ。だけど…壱馬は同い年で、俺とは違ってかっこ
よくて、真面目で歌も上手くて…負けたくないって
頭のどこかで思ったらブレーキ効かなくて…。」
ゆっくり話す北ちゃんに、私はうんうんと頷く。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
