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北「んー…。」
「っ！！」
鳴り続けるアラームの音の中で、私は声にならない
叫びを上げる。
首に巻きつく、白くて長い腕の処理が分からない。
「あのっ…、ちょっと…起きてください…。」
普通、寝ぼけてこんなことする？
少女漫画じゃないんだから…。
これだから、最近の若い子は…。
私は声をかけながら、彼の腕から抜け出そうとした時、
樹「え、もうそういう関係？」
タイミングが良いと言いたいところだけど、その発
言をするということは、タイミングが悪い。
「違いますってば！これどうにかしてください！」
樹くんに向かって、ホールドされている首を指差す。
スタスタと無表情で私たちに近づいてきた樹くん
は、ブランケットを勢いよく剥がした。
樹「北人さん、アラーム鳴りっぱなし。」
北「えー？んー…ごめん。」
それと同時に、私の首も解放される。
樹「抱き枕、間違えてましたよ。」
立ち上がる私を指差す樹くんに、私は慌てた。
「いやっ、あの…その…、」
北「ん…おはようございます…。」
まだ寝ぼけているのか、目をこすりながら返事が曖
昧だ。
樹「北人さん寝起き、こんな感じでひどいんで、気
をつけた方がいいですよ。」
樹くんはその言葉を最後に、洗面所へ向かっていった。
起こし方には気をつけよう…、と胸に決めた時、
北「あ、はじめまして…吉野北人です。」
さっきよりは意識がハッキリしたのか、突然の自己
紹介。
「昨日からお世話になっているAAです。洗
い物までありがとうございました。」
北「洗い物…、あっ！あれは壱馬がやってくれたん
で俺じゃないです。」
ー壱馬くんー
置き手紙の返事から、洗い物までこなしてしまう彼
の存在が、不思議と気になる。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
