はるか遠い未来で君が笑うなら (ページ1)

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出会いページ1

桜が咲く春の夜、君に出会った。

誰もいない公園、夜桜の下で、君を。

今にも消えてしまいそうなくらいに儚い君はまるで

光のようだった。

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『夜桜、とても綺麗ですよね』

君に話しかけられたとき、どうすればよかったのだろうか。

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公園の街頭に照らされた夜桜が君の美しさを引き立てていた。

「えぇ、僕もこんな所に立派な桜の木があるなんて、知りませんでした。」

『私も』

『この時間でも夜桜を見に来るひと、私以外にもいるんですね

とても白くて消えてしまいそうな彼女の頬は寒さのせいか、綺麗な桃色

『福田彩香です。』

よろしくお願いします。と笑みを浮かべてからチョコンとお辞儀した

「星野優太です。幼いころからここにいるんで、ある程度は知っているつもりなんですが、ここのことは知りませんでした」

ほとんど恋愛経験がない僕は、女性と話すといまだに緊張する。

時計を見るが今は午前２時。

「もう電車ないですけど、大丈夫ですか？」

『今日は、ここに泊まろうと思って。』

指さすのは公園によくあるような土管。

そして何よりも.....

泊まろうと思っていた人とは思えないくらい小さなトートバッグ。

何か事情があるのだろうか。

「寒いと思うので、よろしければ家へ来ませんか？」

彩香が僕の目を見ながら吹き出した

『随分と積極的ですね、行きます。』

僕は少し女性経験が足りないのかと考えるようになった。