16 ＊JJ＊ ページ44
JJ「どこで生まれたの？家族は？どんな人生だった？」
「……」
表情が曇る。
JJ「なにか言えない秘密や事情が、ある？」
「……」
JJ「たとえどんな事情があるにしても、オレに打ち明けてほしい。オレも一緒に考えて、力になって、一緒に背負いたい」
「……覚えて、ないんです」
え…？
JJ「記憶喪失、ってこと？」
「…気がついたらあの日の夜、あそこにいて、ジェジュンさんが目の前に、いて…」
……本当だろうか。
嘘をついているような目には見えないけど
だけど、なにかを隠しているようにも見える。
JJ「オレね、貧乏だったって何度も話したろ？」
「…はい」
JJ「成功し始めて、今まで相手にしてくれなかったような女たちが、オレに近寄るようになった」
「……」
JJ「オレも浮かれてたのかな。いい女と付き合った。……でもそいつ、他に男がいた。金目当てだった」
「……」
JJ「金は大事だよな。オレだってそうだったから、わかる。でも…」
「……」
JJ「Aはどうして、オレと一緒にいてくれるの？」
「……ジェジュンさんが、隣で幸せそうに笑ってくれるから。私の作ったご飯を美味しいって言ってくれるから。行ってきます、ただいまって、笑顔で言ってくれるから……大切なものをたくさん私に、くれるから」
JJ「…金じゃなくて？」
「お金なんて、少しでいいんです」
・
記憶喪失なら、一度ちゃんと病院で診てもらおう？
でも君は
「これから私の頭の中の記憶が増えたらいいんです。ジェジュンさんと一緒に過ごす記憶が」
笑ってそう言った。
・
12月に入り、Aがクリスマスツリーを買ってもいいか？と聞いてきた。
もちろんと答え、数日後、本物の樅ノ木を持ってこさせた。
君は大興奮で
一緒に飾り付けをした。
ツリーの下にキャンドルを灯して、寝転がって、シャンパンを継ぐ。
JJ「乾杯」
シャンパングラスをカチンとならす。
「君の瞳に乾杯って知ってます？」
JJ「なにそれ。何かの歌？」
「“カサブランカ”っていう古い映画で、ハンフリー・ボガートがイングリット・バーグマンに言った名台詞」
JJ「…君の瞳に乾杯」
そう言って、Aの瞼にキスを落とす。
幸せだった。
・
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リオ(プロフ) - yucapさん» yucapちゃん、気になる終わり方しちゃいました(^▽^;)更新したので、よかったら読んで下さいね。もう書き上げてるので、こまめに早めに更新します！ (2016年10月23日 10時) (
レス) id: a0ab13b7a6 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ここあさん» ここあさん、多分ﾋﾛｲﾝちゃんは覚えていないと嘘をついたんですね…ジェジュンのために。そして運命の日が来ました！更新したので、ぜひ読んで下さいね☆彡 (2016年10月23日 10時) (レス) id: a0ab13b7a6 (このIDを非表示/違反報告)
yucap(プロフ) - えーーーチョー気になる！！ (2016年10月23日 0時) (レス) id: d9567b625a (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - アレ？記憶喪失じゃなかった(＞＜) ジェジュくんを助けに来たのかなぁ。ヒロインちゃんが無事でありますように☆次章も楽しみにしています(^O^) (2016年10月22日 22時) (レス) id: c74f69ea9f (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - mikiさん» mikiさん、仮説、立てちゃいますよね？多分…だいたいあってるかな？(^-^;でもちょっとぼんやりなんですけど←え。次章で答え合わせして下さい(^O^)楽しみにしてくださって、ありがとうございます♪ (2016年10月22日 16時) (レス) id: a0ab13b7a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2016年9月29日 10時
