主役 ＋ ページ19
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すごく後ろから視線を感じる
え?なに?今学校の授業中なんですけど…
好意的なものでは無いと思うなぜなら悪寒がすごい
どちらかと言えば殺意に近しいなにか
…まあ殺意向けられたことないから分かんないんだけど
この席は後ろから2番目の窓側
つまりこの鋭い視線を送っているのは後ろの席のゾムくんということになる
ゾムくんはここら辺でも有名な不良グループに入っているらしく、喧嘩や生傷が耐えないようだ
今日も例外ではなく、遅刻した挙句頬や腕に湿布などの応急処置が施されていた
そんな彼からの鋭い視線…
え?なにかしましたか?
もしかしたら知らず知らずのうちに彼を怒らせてしまったかもしれない…
菓子折でも持っていくべきか?
いや、彼は女子からの差し入れを一切受け付けないと聞いたぞ…??
…どうしよう
そんな私は知らなかった
まさかこの殺意に近しい視線が、牽制と独占欲が込められた愛ゆえのものだったなんて
――
ピーターパンは人殺し
そんな話を聞いたことはあるだろうか
ピーターパンやネバーランドに関するひとつの説である
ネバーランドは歳を取らないずっと子供のままでいられる不思議な世界
しかし、それだとフック船長や海賊たちが大人なのが説明できない
そんな矛盾を埋めるために作られた説だ
ピーターパンが子供を攫う
子供達は大人にならないんじゃない、大人になったらピーターパンに処理される
だから、ネバーランドには大人が居ない
その負の連鎖を止めるために立ち上がったフック船長とその仲間達
そんな構図だ
しかし、この説は半分正解で半分不正解だ
正確には、ピーターパンが私の遊び相手を連れてくる
私に嫌な思いをさせる若しくは、私似合わないような性格の子はすぐに処理されてしまう
逆に私と気が合いすぎても同様だ
フック船長と海賊たちは、ピーターパンから逃れられたんじゃない
私との距離感を適切に保っていただけだ
処理の基準は私だが、判断するのはピーターパンである
つまり、私はこの連鎖を止められない
フック船長や新しい子供達に希望を託すしかない
でも、それに気づかれてしまっては元も子もない
私にできることはここで、ピーターパンの愛を拒否せずに受け入れることだけなのだ
――
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あくしま(プロフ) - ザイカさん» ありがとうございます!!もう小説と言っていいのか分からないくらいの文章ですが、そう言っていただけて嬉しいです!!超不定期更新ですがよろしくお願いします!! (7月15日 12時) (
レス) id: 422e244288 (このIDを非表示/違反報告)
ザイカ(プロフ) - 作者様の小説がすっごく好きで思わずコメントしてしまいました！これからも応援してます！！ (6月11日 23時) (レス) @page14 id: b13d8f98c9 (このIDを非表示/違反報告)
あくしま(プロフ) - 堕落糸ＪＫさん» ご愛読ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!ドツボでしたか!?性癖フレンズですね...超不定期更新ですがこれからも宜しくお願い致します!! (2023年4月3日 7時) (レス) id: 422e244288 (このIDを非表示/違反報告)
堕落糸ＪＫ - 物凄く好きです！表現の仕方とか解釈？描きかた？が私のドツボに入ってて、ふとした時に読みたくなって読みに来ちゃいます！文章滅茶苦茶ですいません！大好きです！ (2023年4月2日 23時) (レス) @page27 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あくしま | 作成日時：2023年3月29日 21時
