夜の訪問者の後に続けば ページ9
五虎退が修行に出てから、はや2日。
手紙が送られてきて、読みながら心配するのと同時に、たくましくなっていますように…と願いながら日々を過ごしている。
───そう言えば最近、不思議な事がある。
五虎退の虎が1匹だけ…それも何故か夜に、私のいる審神者部屋の前に来るのだ…
五虎退は遠くに修行へ出た。
虎達も一緒なはず、だが何故1匹だけ……？
その虎は、私が襖を開けば大人しく座って待っており、私の膝の上に乗って少し甘えるとすぐに走り去って行ってしまう。
小虎「がう…」
今日も、夜の12時くらい。
いつも酒盛りをしている次郎太刀や、他の刀剣男士達も静かに眠っている…
タイミングを分かっているのだろうか、私が部屋で仕事を終わらせた時…何故か来る。
A「今夜も、来たのね…」
小虎「がふっ」
そう言えば、今夜は違った。
着ている巫女装束をくわえられ、少し引っ張られた。
A「…うん？…来て欲しいの？」
小虎「がうっ…」
ぴょいっ と外へ飛び出せば、Aを振り返り見上げる小虎。
A「…？分かった…」
寂しくなった五虎退がこっそり会いに来たのかと思い、草履を履くと後ろを振り返りつつ走る小虎の後を追いかける。
「…主…？」
遠くで、誰かが見ていた事に気付かず…
────────
A「っはぁ…ここ、って森の中…？」
誰も気付いていない事を確認すると、本丸を抜け出し、そして走り続けて気付けば森の中。
小虎「がーう」
歩幅を緩め、歩き出す小虎。
A「ここは、何処なのだろうか…？」
滲んだ汗を拭い、小虎の後に続けば、大きな神社が見えてきた。
やけに
小虎「がうう！」
突然、小虎が走った先にあったのは廃れた
「何処に行ったのかと思えば…。…おや？お客様を連れてきたのですね」
小虎に気付けば、Aの方を振り向いた男。
月明かりで照らされた場所に、優雅な仕草で歩いて来る。
その月明かりに照らされて見えるのは、紫がかった長い黒髪。
その髪を左肩に寄せて全て垂らしてあり、丁度中間の辺りで束ねて結んでいる。
目はアメジストのように美しく妖しい紫。
弧を描く口元には、薄紫色の紅。
「…はじめまして、お嬢さん。
黄泉と名乗ったその男は、優雅に頭を下げた。
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熊猫ネル(プロフ) - 818猫(ユキ)さん» ！！返信がとても遅くなってしまい申し訳ありません！！温かいコメント本当にありがとうございます！頑張ります！！ (2018年10月2日 11時) (
レス) id: 818e8d74de (このIDを非表示/違反報告)
818猫(ユキ)(プロフ) - 就活お疲れ様です！！どんな更新速度だろうと、ずっと応援してます！これからも頑張ってください！q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年9月9日 22時) (レス) id: 289b232665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梔子ねるる | 作成日時：2018年2月18日 17時
