審神者に、なるという事 ページ12
A「ここです、止めて！」
光源氏「！」
その言葉に、馬を止めた光源氏。
A「！誰だ、私の本丸へ踏み入らんとする者は！！」
私の本丸がある鳥居の中へ、入ろうとしている人がいる。
その足取りは何処かフラフラとしていて安定していない。
「…審神者…。」
その人物は身長から察すれば女、年齢は30代くらいの低めで落ち着いた声。
その女はゆっくりと振り向き、こちらに顔を向けると歩き出した。
光源氏「…見つけましたよ。黒の疑いをかけられている本丸の主です」
A「な…っ!」
その審神者が、近付いてくる度に分かる纏っている神気。
黒く
乱「…主さん…この人、人形みたい…」
極の乱藤四郎が、光源氏に話し掛けた。
光源氏「！…なるほど、どうやら真名を刀剣男士達に教えてしまったようですね」
A「どういう事です…？」
光源氏「…彼女は、貴女より少し前に黒本丸を担当した方です。
きっとその本丸は運悪く、元の審神者が淫らな関係を持たせた刀剣男士達のいる場所。
甘い言葉などに惑わされ、真名を言ってしまったが為に、刀剣男士達に良いように弄ばれ、あのような姿へ変わってしまった。
いわば、黒本丸を変えることに失敗してしまった、審神者の成れの果てです」
背筋がゾッとした。
私がもしもあの人の立場だったらならば、今のように生きていけたのだろうか…？
…いや、考えたくもない。
薬研「…他にあの力を持つ刀剣男士は、ここには今居ないようだ。保護出来そうだぜ」
光源氏「まずは、そうですね…気絶させましょうか」
簡単に言うが、もはやあれは近付けば何をされるか分からない。
光源氏「一期一振、乱、蛍丸、3人はお姫様を。
薬研、前田、青江は僕の援護を頼みます」
ｽﾀｯ と軽い音がしたと思えば、傍に一期一振と乱藤四郎、蛍丸が立っていた。
一期一振「何かあれば、私達がお守りするので安心して下さい」
乱藤四郎「ボク達はとっても強いから、大丈夫だよ！」
蛍丸「怖くないよー。本気の俺は、すげーんだからね！」
抜刀した3人が、Aを庇うように立つ。
光源氏「さて…仕事をしましょうか」
そう言い、凛とした佇まいで弓矢を構える彼の姿は、何処か人間離れしたものを感じさせた──────
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熊猫ネル(プロフ) - 818猫(ユキ)さん» ！！返信がとても遅くなってしまい申し訳ありません！！温かいコメント本当にありがとうございます！頑張ります！！ (2018年10月2日 11時) (
レス) id: 818e8d74de (このIDを非表示/違反報告)
818猫(ユキ)(プロフ) - 就活お疲れ様です！！どんな更新速度だろうと、ずっと応援してます！これからも頑張ってください！q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年9月9日 22時) (レス) id: 289b232665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梔子ねるる | 作成日時：2018年2月18日 17時
