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会いたかった ページ5




『会いたかった…?』




ジソンが、私に?




「うん。ずっとAに会いたかった」



寂しかったんだよ、と眉毛を下げて言うジソン



『なんで?』

「まだ、Aのことが好きだから」

『う、そ』



本当だよ、と言ってまた私を抱き締める
心臓が痛い
私もジソンのことが好きだ

でも、




コンコン



「お料理をお持ちしました」



『!どうぞ』




急いでジソンから離れて向かいに座る
赤い顔が店員さんにばれていないか心配だ




『うわぁ!美味しそう』

「だね」






失礼します、と言って出ていった店員さん
さっきのが夢だったみたいに普通に話してるジソン





「とりあえず、食べよっか」

『うん』






気を遣ってくれているのか、練習中にあった面白い事件とか、メンバーについて話してくれた
気づけばさっきまでの気まずさは無くなっていて、ただ食事を楽しめた












『んー お腹いっぱい!ありがとうジソン』

「いえいえ、また来ようね」

『うん!』






もうそれなりに遅い時間だったから二軒目はなしでこのまま帰ることになった





「送るよ。家どっち?」

『いや、もう遅いしジソン明日も練習でしょ?大丈夫だよ』

「もうちょっと一緒にいたいの」






そう言われてしまえばどうすることもできなくて
じゃあお願い、と結局送ってもらうことになった

歩き出したら自然と取られる手にどきどきする
手を繋いで引き寄せられて、暑いのにくっついたまま歩く
端から見たらバカップルなんだろうな、なんて



駅についてちょうど来た電車に乗り込んで、
その間も手は繋いだまま

こんなに手慣れてるなんて、私と別れた後やっぱり誰かと付き合ったのかな

それはちょっと、嫌だな
振ったのは私だけど





気づいたら降りる駅に着いていて、行くよ、と手を引かれる




「なんか浮かない顔してたけど」

『ちょっと考え事』



降りてからそう聞かれて、どう答えたらいいのか少し考えた
本人に言うわけにはいかないから、考え事
間違ってはない




「僕が好きって言ったの、忘れてないよね」

『も、もちろん』




嘘。忘れてた
だって楽しかったんだもん






「忘れてたんでしょ。もう!」


プクーっと頬を膨らませて怒るジソン
可愛い





「…僕は本気でAが好きだよ。もう離れたくない」




出来れば、返事考えて欲しい



ジソンがそう言った時ちょうどアパートについた


『家、ここ』

「…今日はありがとう。電話待ってる」

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落ち椿 - 七彩さん» コメントありがとうございます!俺ですね!貴重なご意見ありがとうございます!助かります〜🥰 (3月19日 8時) (レス) id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - 個人的には、俺の方が男らしさがあっていいんじゃないかなと思います! (3月19日 5時) (レス) @page9 id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:落ち椿 | 作成日時:2024年2月12日 16時

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