ご飯 ページ4
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「ごめん、おまたせ」
『早く着いちゃっただけだから気にしないで』
悩みに悩んだ結果、今日は清楚なワンピースを着てきた
学生時代、ジソンはこういう服を着ていった時特に喜んでいた気がして
「ちょっと歩くけど大丈夫？」
うん、と答えれば差し出される手
恐らく手をつなごうと言われているのだろうけど
「A、手出して」
外だしまだ人もいる
繋がない方がいいのでは、と思ったが目の前にいるジソンがあまりにも淀んだ瞳で、冷たい声でそう言ったから反射で手を出してしまった
「うん、それでいい」
さっきまでの剣幕が嘘のようににこやかに笑って歩き出したジソン
恋人繋ぎにされた手
しっかりと握られているから、店につくまで離す気はないのだろう
ダンスが激しくて筋肉痛だ、とか昨日は何を食べたみたいな話をしていたらどうやら着いたらしい
「個室予約してるから」
『ありがとう』
手を繋いだまま店内に入り、従業員に予約していたらしい個室に通される
椅子ではなく畳で、くつろげそうな空間だった
『うわぁ…！畳！くつろげる…』
「そんなに嬉しい？まあでも確かにくつろげるのは良いよね」
喜んでくれて良かった、と言ってから靴を脱いで座ろうとする
『…ジソン、手離してくれないと』
「？ 僕の隣座るでしょ？」
普通は机を挟んで向き合って座ると思うな…
まあいいや個室だし
言われるがままジソンと同じ方に回り隣にそのまま腰を下ろす
「食べたいの頼んでよ。僕が払うから」
『さすがに自分で払うよ』
「だめ。僕が誘ったんだし、払わせてよ。」
でも、と引けずにいれば、ジソンにだめっ、と可愛く睨まれたからお願いすることにした
お肉の気分だったからジソンと話しながらいくつか頼んだ
あとは運ばれて来るのを待つだけ
急に腰に手が回されて引き寄せられる
胡座をかいていたジソンはいつのまにか崩していて、その足の間に私を座らせた
「Aヤ、会いたかった〜！」
ぐりぐりと私の肩に頭を擦り付けるジソン
色の抜けた髪の毛が目の前でふわふわと揺れて撫でたい衝動に駆られる
肩に回っているジソンの手をうまく避けながら腕を上げ、彼の頭に持っていく
いつかのときと同じように指馴染みがよく触り心地のいい髪
そうしていると、伸ばしていたジソンの足が私を囲うように巻き付けられる
それによってもっとジソンとの距離が近くなった
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落ち椿 - 七彩さん» コメントありがとうございます！俺ですね！貴重なご意見ありがとうございます！助かります〜🥰 (3月19日 8時) (
レス) id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - 個人的には、俺の方が男らしさがあっていいんじゃないかなと思います！ (3月19日 5時) (レス) @page9 id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：落ち椿 | 作成日時：2024年2月12日 16時
