why so serious？ (ページ1)

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lost love JH ページ1

「間違ってたのかな‥」

いつだって後悔するのは全てが終わってからだ‥
開いたトーク画面には"もう、ここまでかなって"
なんて曖昧な返信
"そうだね、お互いそこまで好きじゃなかったし"っと意地をはった文字は未だに既読になっていなかった‥
1ミリも傷ついていない風を装った私の返信は相手の目にも入らぬままこの空間を彷徨うだけ‥

何が悪かった‥？
誰が悪かった‥？

正直なにが悪いかなんてわからない‥連絡がすこし遅れただけ‥
毎日のようにしていた電話もしなくなって
だけどそれは私だけじゃなくて彼も同じ‥

彼は自分が悪いって言ってたけど、きっとそんなこと思ってない‥
そう言っておけば全てがキレイに収まるから‥
"お互いが悪いよ"なんて言った私の言葉は繕って出たもの
なんとなくそう言っておけば悪いようには聞こえないだろって‥

正直、悲しくないなんて言えば嘘になるけど、涙で頬を濡らす程でもない
別になにも思わないっというのが正直なところだった
それ以前に何もはじまっていなかったのかもしれない‥
勿論、私たちは付き合っていたし、少し遠くてもデートだってしたし、キスだって、家にだって泊まったことがあるし‥
世間一般のカップルの定義を十分に満たしているはずだ‥

最初こそ、この人が私の運命の人だって思ってた。
それぐらい好きで仕方がなかった
恋は盲目だなんてよく言ったものだけれど私がそのいい例だった

似合ってもない髪色をかっこいいと褒めたのも、本当はダサいと思っていた服装をオシャレだと言ったのも彼に自分のことを好きでいてほしいから‥
自分を取り繕って彼といた時間は彼の"疲れた"というたった一言で崩れてしまった。
疲れたのはこっちだよ‥なんて言葉は飲み込んでただ流れのままに逆らわないように彼の言葉に同意した
後に何ものこさない別れ方‥
彼らしいと言えば悪口に聞こえるだろうか‥
もう、この際どうだっていい

トークを閉じれば新しいメッセージを通知が知らせていた